個人投資家 ぽろ 相場日記

相場の概況とXなどの発信まとめ。相場概況、個別銘柄やニュースへの意見はあくまで個人の意見であり、投資を推奨するものではありません。投資判断は各自で責任を持ってお願いします。 記事に記載のURLには商品の紹介や仲介料が発生するものが含まれる場合があります。(Amazonアソシエイトリンク等)

【2024年1月17日】革新的だと思える材料も株価に織り込まれたらすぐ色あせる 微妙な材料が案外長持ち

どんな好材料も株価に織り込まれたら、すぐ色あせる

10年続くテーマを見つけたと思っても…

 

時々「これはものすごい材料だ!」と自分が思ったり、メディアで解説される材料に出会います。

新技術、国同士の融和もしくは対立、良い決算、大物投資家の発言、偉大な経営者の就任などなど。

興奮していると長期にわたる株価上昇と企業利益の増大に大きく貢献すると思えてしまいます。

 

けど他の投資家も同じように感じたなら、まずは株価がすぐに上昇します。

株価上昇と同時に将来利益のある程度の上昇は当然と見なされる。

なのでその後の四半期なり通期の決算数値が良くても、「まあ、当然」という受け止め。

酷い場合だと「物足りない」と言われて好決算後に株価が下がったり。

 

続報が入ってきたとしても当初を上回る刺激がないと「なんか古い話だよね」となってしまう。

将来を織り込むという株価の性質上しかたがないし、人間の飽きや慣れを超えて他の相場材料を押さえて独占的に注目を浴びる材料は余程のレアケースです。

 

いったん冷めた後に、「やはり素晴らしい情報だ」と続報が出ると、再度の資金が入ってくることもある。

しかし多くは、ほんの短期間で熱くなって高値掴みの投資家を生んで上値を重くしチャートを汚すことで終わるのがほとんど。

 

時間が経過してもまだその材料で話している人は、実際に自分が投資して保有効果が働いている可能性が高いかと。

情報に対して思い入れが強いそういう人ばかりになると、その人たちしか買い手がいなくなり株価は上がりにくくなります。

 

善し悪しがよく分からないテーマの方が賞味期限が長かったりする

 

相場には何でもかんでも織り込まれてしまって、時間が経るごとに色褪せていく。

逆に良く分からない材料は解釈の余地があって、実際の情報より強く、長く評価されたりします。

賛否両論ある材料とか、新しすぎて誰も良く分からない材料とか。

 

最近だと「新NISA」が解釈や評価が定まるのに時間がかかった材料だと思います。

年始から日経はとんでもなく上げていますが、これから先の下落時に底堅さを見せれば再度新NISA効果が好材料になりそう。

来月以降も「月初は新NISA買いが入るんじゃないか」という期待などが生まれ効果が継続しそうです。

 

以前にブログ記事で新NISAを「難消化」と書いています。

 

 

marutopeke.com

 

新NISAがなかった昨年より今年に株価堅調になるとは思っているけど、なんだか年始から先行きが分かりにくくなったと感じます(笑)

好材料とはいえ新NISAは新しすぎて個人的には「難消化」です。

 

こんな風に消化しきれない材料っていうのが、投資的にはおいしかったりします。

解釈が定まらない材料だから、買いも売りも甲乙つけがたい。

だから買いも売りもぶつかり合って、出来高が増えるとどんどんトレーダーが集まる。

上下方向は分からないけど値幅が出れば熱狂が続きます。

 

こういう分かりにくいテーマへ投資して保有を続けることは、勇気と胆力が必要ですので分かりにくいから「買い」というのも難しいものですが…

 

相場環境へのコメント

米国相場

休場明けの米国3指数は下落。

半導体はAMDが目標株価引き上げなどで上昇したのもあり、SOX指数は上昇。

 

FRBのウォラー理事の「利下げは急がない」趣旨の発言により米国債利回りが上昇し、株式市場に広く売り圧力となった。

 

S&P500セクターではITのみが上昇、他10セクターは下落と幅広く売られた。

 

先週金曜日から米国決算が始まっているが、反応は微妙。

相場を押し上げる要因とはなっていなようだ。

昨年末の上昇した指数は良い数字を織り込み済みで、決算が出るとセルザファクトで売りが出てしまうのかもしれない。

 

半導体は圧巻の強さ。

エヌビディアにAMDは非常に評価が高く、期待が高い状態が続いている。

 

 

 

 

・米・1月NY連銀製造業景気指数:―43.7(予想:-5.0、12月:-14.5)

 

 

日本相場

米金利上昇による米国株安は全体にはマイナスだが、米国で半導体が強かったことは日経平均にはプラスだろう。

また為替が円安ドル高で147円台となっているので、輸出産業中心に収益改善期待が発生する。

 

昨日は日経平均が7日ぶりに反落して、年始からの上昇劇も一服かという雰囲気。

しかし再び36,000円を狙える位置にはいて、寄り付きの材料に関わらず昼間に強い動きが発生すれば終値で最高値更新も十分あり得るだろう。

 

午前(11時ごろ)に中国で経済指標の発表が多数。

最近は中国材料起点に相場の変動は起きにくいし、日経は無双状態なので反応するかは微妙だが、世界景気のバロメーターなので世界的な注目度は高い。

 

 

その他

 

アイオワの党員集会は15日午後7時(日本時間16日午前10時)から州内の1700カ所近い会場で一斉に実施した。同州の共和支部によると、午後8時半時点で前大統領の得票率は57.6%。デサンティス氏が17.3%、ヘイリー氏が17.1%、投資家のビベック・ラマスワミ氏が7%で続く。

 

共和党は候補者が7月15〜18日の共和党大会で正式に指名される。

民主党は8月19〜22日の党大会でバイデン氏を正式に候補者に決める運び。

 

昨日に日経平均が7日ぶり下落。

下げた理由の後講釈がいろいろと出ていますね。

このあとの動きや如何に。