今週の予定
マーケットの注目材料
■先週の相場情報
■今週の相場情報
本日の投資日記
米国市場
■先週の米国市場~年末高に向け堅調さを見せる~
先週の米国株は高値圏が警戒されたが、結果的に下げずに週末高の展開となった。
金利変動で動く段階は過ぎたように見えて、今は年末高と来年の利下げ見通しが重要視されている。
FOMCブラックアウト期間だったが、翌週のFOMCが金利据え置き決定的と見られていて波乱無し。
先週はJOLTS求人件数、ADP雇用統計、雇用統計と労働指標の発表が相次いだ。
雇用統計は非農業部門雇用者数、平均時給伸び率、失業率といずれも予想より堅調な内容だった。
しかしFRBの利上げに傾くとの判断はされず、むしろソフトランディングの好材料と見なしているようだ。
ドルは週を通してドル安傾向だったが、金曜日には反対売買の動きが出て下げ止まりを見せている。
■今週の米国市場~中銀ウィークを無難に通過できるか~
CPI、FOMCなど金利に影響を与えるイベントが多数。
無難通過が見込まれていると思うが、株価自体が高値圏にあり高値波乱の可能性はある。
ドルは米国金利低下が続けばドル安方向化と思うが、ECBやBOEが利上げ打ち止めなどを示唆すれば主要国通貨に対してそれほど売られないかもしれない。
クリスマスラリー、年末高に向けて足場固めができるかを注目したい。
12日 火曜
米国CPI
13日 水曜
米国PPI、FOMCで政策金利発表&パウエル議長コメント
14日 木曜
ECB政策金利発表&ラガルド総裁コメント
英中銀政策金利発表
米小売り売上高、
15日 金曜
中 鉱工業生産指数、小売り売上高
米 NY連銀製造業景況指数、鉱工業生産指数
日本市場
■先週の動き~SQ週と日銀総裁「チャレンジング」の波乱~
先週の日経平均終値は32,307円。
前週末比1,123円安と4桁下落となり、節目の33,000円を大きく割り込んだ。
SQ週で急騰急落を繰り返し不安定だったが、SQ後にも日銀総裁の発言で円高が相場を大きく変調させた。
植田日銀総裁が7日の参議院財政金融委員会で「年末から来年にかけ一段とチャレンジングになるというようにも思っている」と述べたことにより、急速な円高に。
12月7日一晩で5円50銭程急速に円高ドル安が進行、翌8日の日経TOPIXは大幅な下落となった。
日経平均は木曜と金曜の合計1,100円以上も下げている。
日本の金融政策の転換に関わる内容で、年末高への期待が雲散したとの指摘も。
ドル円は昨年10月と今年10~11月に151円台でダブルトップをつけた形であり、米国の利上げ利下げ観測もあるなか円高を試しやすい状況。
来年から新NISAが始まる前に日本株に期待を持たせたい局面ではあったが、下がらなければ御の字という状況。
今週の騰落率は日経平均が-3.36%、東証グロース市場250指数は-3.69%だった。
日経は円高で売られたのだが、為替の関係が薄いはずのグロース250指数はもっと売られた。
下げ材料の中身というより投資家センチメントの悪化、年末の損出しなどが影響したか。
今週に円高で過剰に売られた日経平均が戻すなら、グロース250指数の戻りは更に大きくてもおかしくは無い。
しかし個人投資家心理が上向く材料は少なく、年間の損出しなど続けば上値は重たいかもしれない。
■今週の動き~米国FOMCに変動も、翌週の日銀会合意識で上値重いか~
今週は米国でFOMCが開催され、その影響は日経TOPIXにも及ぶのだろう。
仮にFOMCが無難通過で金利低下し米株が上昇したとしても、日本株は翌週に控えた日銀会合を前に上値は重くなると予想。
今回の日銀会合でのマイナス金利解除は無いにしろ、市場が非情な警戒するなか植田総裁の発言に過剰反応する可能性はありそう。
日銀初の材料では13日(水)に日銀短観の発表もあるが、これはあまり材料視されないと予想する。
海外イベントは欧米の中銀ウィーク。
12日~13日のFOMCと14日のECB理事会が注目される。
どちらも政策金利の据え置きが見込まれている。
無難に消化した場合は金利低下で円高ドル安が起こる可能性があり、日経TOPIXに下落圧力をもたらすと思われる。
前週の時間内に織り込んでいない動きとして、土曜日に岸田政権の松野官房長官が更迭見込みと報道されている。
週明けは不安定化した政権が日本市場の売り材料になってしまう可能性も。
その他
日本全国どころか全米、全世界が注目していた大谷翔平選手の動向。
新天地ドジャーズに行くことに。
日本どころかメジャーでも過去最大の移籍金となり、まさに異次元。