今週の予定
週間で注目の経済指標
11月28日(火):
米・消費者信頼感指数(11月)
11月29日(水):
欧・ユーロ圏景況感指数(11月)
米・GDP改定値(7-9月)
米・地区連銀経済報告(ベージュブック)公表
11月30日(木):
中・製造業PMI(11月)
欧・ユーロ圏消費者物価コア指数(11月)
米・個人消費支出(PCE)価格コア指数(10月)
12月1日(金):
中・財新製造業PMI(11月)
米・ISM製造業景況指数(11月)
マーケットの注目材料
先週は日米ともに木曜日が祝日で休場。
水曜までで1週間が終わったような雰囲気となり、来週から仕切り直しというところ。
米国では感謝祭の翌日ブラックフライデーから年末高の期待が高まってくるシーズン。
「ブラックフライデー&サイバーマンデー」→「サンタクロースラリー」とつなげることができるか?
エヌビディアは良い決算を出したが、事前の期待が強すぎて決算後の株価に弱さが見られる。
生成AIなどのホットな話題の象徴的な銘柄なので、今後の同社株のモメンタムに注目があつまる。
本日の投資日記
米国相場
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来週の相場で注目すべき3つのポイント:米GDP改定値、米ベージュブック公表、米PCEコアデフレーター | 市況 - 株探ニュース
- 来週の米主要企業決算 セールスフォース、デル | 市況 - 株探ニュース
11月29日にGDP改定値、30日にPCEコア価格指数、12月1日に11月ISM製造業景況指数がインフレや米経済の強さを教えてくれる。
これらの数値でFRBの利上げ姿勢を投資家が推し量るだろう。
物価は下がるほど良く、経済指標は弱いほど良い。
マーケットはFRBがもう利上げできないと見切っているような様子がこの数週間見られるのだが、経済指標がに対しての警戒感は緩んでいない。
12月の利上げはもうないと決め打ちし、更に来年の利下げを織り込んでいるのが現在の株高の理由だろう。
利上げは無いだろうと思われるが、利下げのがあるかは不確定で今のところFRBは否定。
マーケットが勝手に思い込んでいることなのでら、利下げの時期が後ずれするような堅調な雇用や経済指標、インフレが見られると案外の急落の可能性がある。
先週のミシガン大消費者信頼感指数の確報値が上方修正されたなど、時々良好な経済指標がでることもある。
毎週出てくる新規失業保険申請件数でも金利が敏感に動く。
値動きは堅調さを保っているが、高値波乱が起きる芽は常にあると思っていた方が良いのだろう。
堅調な経済指標は金利を刺激しドル買いにもつながる。
先週はドル売りが進むも、ドル円など見ているとドルを買いたいという動きもそれなりに残っているように思える。
現在のドル買いは最後の買い手となるのか、ドルの再度復活の動きなのか。
金利低下の割に明確な下落傾向が見えてこない。
このドル買いの動きは株だけが不相応に盛り上がっているのではないか、との警戒感を抱かせる恐れがあるように思う。
日本相場
先週の日経平均は週間で40円高。
年初来高値(33753.33円、7/3)を更新できなかったが、年初来の高値圏で木曜祝日という変則的なスケジュールでも値を保った。
今年何度か試している34,000円台への挑戦だが、米金利低下や日本の企業業績改善が見えた今回はこれまでにない追い風が吹いているように感じる。
日経平均は11月だけで3,000円近い上昇というめちゃくちゃな値動きだが、米株が下げないこともあり高値圏を保っている。
先週は前半に円高が輸出系企業を中心にショックを与えたが、崩壊するような動きは見えなかった。
先週から今週は配当債投資という需給面での支えも期待されており、その好影響を受けたのかもしれない。
エヌビディアの決算は市場に評価されず、対中輸出の点で株価を下げてしまった。
AIというテーマでは半導体評価の織り込みがピークに達しているのかもしれない。
日経平均は半導体企業群の恩恵が大きいので、エヌビディアが売りこまれる事態になると風向きが変わってくるかも。
日経平均が為替などで動きが緩慢になった週前半に、東証グロース250指数が買われた。
今週の騰落率は日経平均が+0.12%、東証グロース市場250指数は+3.26%。
幕間つなぎ的な売買という評価が的を射ていると思うが、単純に日経平均に比べるとグロース250指数がが年初来で安値圏にいるというのもあるのだろう。
年初来高値は6月21日に付けた864.77ポイント、先週の11月24日終値は716.99ポイント。
今年は12月のIPOが少ないことはグロース250の追い風になるだろう(12月IPOは21年32銘柄、22年25銘柄、23年は15銘柄の予定)
大型株の動きが鈍い時、米金利上昇などがなければ今後もグロース250の売買は活発化が期待できそうだ。
その他
FRBの利上げ見送りはほぼ確実視されているのだが、為替の世界は米国の金利に相変わらず支配されている。
各国の為替材料が出てきても、それよりも米金利の上下がすべての材料になっているようだ。
日本円なんかは緩和している事態なので売られても仕方が無いのだが、ユーロやポンドもドルに対して委縮しているような印象がある。
上記記事は24日の石油市場の解説記事だが、先週は22日に「OPECプラス会合が26日→30日に延期」という報道で原油価格が一時急落する場面があった。
減産会合調整が上手くいっていないのか、原油価格の不安定な状況は継続しそうに思える。