ぽろの投資日記【相場コメント】

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日米株の週間見通し【2023年11月12~18日】米はCPIやつなぎ予算期限に注目 日本は決算が火曜で終了 ドル円はスタンバイ水準近づく

※末尾に記載の注意事項をご参照の上、本記事の閲覧をお願い致します。※

 

 

 

 

スケジュール

 

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為替市場

■先週と今週のニュース

 

■重要指標

14日

米10月消費者物価コア指数(CPI)

15日

米10月小売売上高

 

・米国市場が相変わらず世界の為替取引の中心

 

相変わらず、米国の金利動向に他国通貨が振り回されている。

米国情報への感応度が高く、他国の経済指標や中銀発言などは割り引かれている印象。

まずはドルの強弱を見て、他国通貨の状況が考慮される状態

緩和をしている日本は論外だが、米国よりつよい経済の国は無いので必然的にドル高が優勢となる、

 

米FRBはタカ派アピール一辺倒ではなく、慎重姿勢も滲ませている。

他国中銀でも全員がハト派でもないし、利上げ長期化の姿勢も感じられる。

しかしマーケットがFRBコメントの「タカ派部分」に注目して反応するのでドルが値動きの中心になっている。

 

今週は消費者物価指数と小売売上高が注目されている。

 

・下げ渋って安定的なユーロ

前週はポンドと豪ドルが下げ幅を大きくする中でも、ユーロが下げ渋っている。

買い目線で行くならユーロドルの20日線あたりを狙いたい。

ポンドや豪ドルはボラティリティが激しすぎる。

時間軸をかなり短期に絞ったほうがよいだろう。

 

・日銀は為替介入する気があるのか、問われる神田財務官の「スタンバイ」

 

日銀は10/31の金融政策決定会合で、1.0%を超える長期金利の上昇を一定程度容認する方針を決めた。

金融政策決定会合の当日のNY市場で1ドル151.70円まで円安が進んでいる。

翌日の11/1に財務省の神田財務官が介入「スタンバイ」発言したので、この付近は介入警戒感が高まるだろう。

先週末の10日には151.60円付近までの円安があった。

本気で介入する気があるのか、これ以上のドル安を容認するかで判断されてしまうだろう。

 

日銀会合後に日本の10年債金利は低下傾向にある。

日銀会合の結果(10年債1%超を容認)とは裏腹に緩和姿勢は強い。

10年債利回りで1.0%越えを許す雰囲気は無い。

 

・豪ドルは政策金利引き上げも売りこまれる

 

豪ドルは前週の強烈な買いトレンドが反転して、強烈な売りトレンドで上げ分を全消し。

トレンドがはっきり出るという点ではやりやすいが、動きが極端すぎて取り扱いが難しい。

ドル安待ってましたという機運が全部刈り取られた形で、株高などにも反応していない。

中国の弱い経済などを気にしているのだろうか。

 

 

米市場

■先週と今週のニュース

■重要指標

14日

米10月消費者物価コア指数(CPI)

15日

米10月小売売上高

■コメント

 

9日にパウエル議長タカ派発言で、2年ぶりのナスダック、SP500の連騰記録が途絶えたが、10日には大幅反発。

連騰が続いたことによるアク抜けにしかなっていなく、買いの意欲は相当強いようだ。

しかし前々週までの全売りから一気に全力買いが止まらない。

年末高に興奮しすぎてスピード違反という気がする。

 

米金利は4.5%を割っていくのは難しそうに思うが、14日のCPIに注目したい。

 

小売企業の決算が始まる。先行きの見通しに注目が集まるだろう。米国では24日にブラックフライデー、消費関連のニュースフローも増加することが予想される。

事前報道だと物価高で消費者の節約志向という記事が多い気がする。

米国内での消費関連株に関心が向きやすくなり、決算と併せて株価を刺激するだろう。

 

アジア太平洋経済協力(APEC)会合が11日から17日にかけて開催される。

米中首脳は15日に1年ぶりとなる会談を予定しており、両国の関係改善が期待されている。

米中といえば「対立」が自然と思い浮かんでしまうが、相場支援材料となるかもしれない。

 

格付け会社ムーディーズが今週、格付け見通しをネガティブに格下げ。

週末ということもあったし、その日の米国株が大幅高したのであまり話題になっていないが。

17日にはつなぎ予算が失効する。

共和党下院が政府機関閉鎖回避を目指しているようだが、合意できるか週を通して緊張感が強まるだろう。

政府機関閉鎖の騒動で格下げリスクを警戒したら株は派手に売られる可能性がある。

 

21日に米半導体大手エヌビディアの決算発表が控えている。

半導体関連に期待が向きやすいだろう。

 

 

 

日本市場

■先週と今週のニュース

 

■決算関連

 

■コメント

 

今週の騰落率は、日経平均が+1.93%だったのに対し、東証グロース市場指数は+1.92%、東証グロース市場250指数(旧マザーズ指数)は+2.30%だった。

 

先週の日経平均は結果的に強かったが、バリュー株が突然崩れるなど変化の兆しも見られた。

米金利低下の米株ないし日本株上昇は「バリューからグロースへ」という物色変化も伴うものだと認識。

それにしても急に動きが出るから相場は難しい。

 

今週の火曜で3月決算企業の決算発表ラッシュが終了する。

売りこまれたバリュー株の代表金融セクターの決算も多いので、株価反応に注目したい。

 

全体相場では決算を終えたことで材料難になること、米国のCPIや小売り売上高、週末のつなぎ予算期限などで米株に振らされる割合が高くなりそうだ。

米金利を刺激する材料も多く、今週のように金融株の上下やもあれば、ドル円動向でに外需系セクターも変動の可能性がある。

 

日経平均は週間ではアップダウンがはげしかったものの続伸し、618円の上昇。

週足では2週連続で陽線を形成し、上を目指しているように見える。

33,000円の上値は重いと思うが、この上昇マインドが持続するなら32,000円あたりは堅いようにも思える。

年末高や掉尾の一振という相場アノマリーが、上値の重さを払しょくできるだろうか。

 

 

 

東証グロース市場250指数は旧マザーズ指数で、前週から名前が変わったが週間で+2.30%と日経+1.93%をアウトパフォーム。

米金利低下でグロース>バリューの流れがあるとは言え、堅調な船出となった。

月曜と火曜はご祝儀相場のような雰囲気も感じられたが、今週からは実力通りの動きとなるだろう。

年初来では安値圏にいるので巻き返しに期待したい。

 

その他にヘッジファンドの45日前ルールがあり相場が変動しやすいとか。

これについては毎年「本当なの?」と思っている。

今年のヘッジファンドの顧客は解約意向が強いだろうか?株は11月から上昇基調に入っているが…

 

MSCI指数の定期銘柄入れ替えについて、次回は11月15日に発表される見通し。

それほど波乱はもたらさないような気がしている。

 

その他

 

■中国関連

 

15日に中国の10月小売り売上高の発表がある。

コロナロックダウンだったので、さすがに前年比はプラスだろう。

10月小売りとは別に11月11日の独身の日の売上高などが材料視されるかもしれない。

 

アジア太平洋経済協力(APEC)会合が11日から17日にかけて開催される。

米中首脳は15日に1年ぶりとなる会談を予定、両国の関係改善が期待されている。

まさかの融和的な買いになるかもしれないし、アメリカが高圧的態度など示して最悪の雰囲気になるかもしれない。

 

■原油価格、金価格

 

中東懸念から原油や金価格は上昇したが、ともに先週は激しい下げに転じている。

方向感は上下どちらもあるように思われ、手出し無用という感じがする。

中東情勢の次第であるし、OPECなどの発言や、米金利、株などのリスク資産の値動き次第で先読みは難しい。

 

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