米国市場概況
2023年9月1日の米株は高安まちまち。
— ぽろ (@champoro1) 2023年9月2日
雇用統計は強弱入り混じる内容だったが、金利低下となった。しかしISM製造業、メスター総裁発言で金利は再び上昇した。
週間では主要3指数が上昇した。ダウ+1.43%、S&P500+2.50%、ナスダック+3.25%
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雇用統計は非農業部門雇用者数は予想を上回ったが、失業率の予想以上の悪化が労働市場の軟化を示したと見られた。
— ぽろ (@champoro1) 2023年9月2日
金利は急低下と急騰をしたが、この日のレーバーデーの薄商いも株式債券市場の値動きを歪にしたと言われている。
原油は強く上昇した。
Fear&GreedはわずかだがGreedに転換。 pic.twitter.com/61iuqFk6d6
相場へのコメント
米株は高安まちまち。
株式市場は上値が重く動意を欠く状態だった。
週明けがレーバーデーの祝日で株式市場が休場のため、薄商いであったことが方向感を失わせたようだ。
この日は金利の変動(それに伴うドルの変動)が目を引いた。
注目の雇用統計は
非農業部門雇用者数
結果 18.7万人
予想 16.5万人 前回 15.7万人(18.7万人から修正)
失業率
結果 3.8%
予想 3.6% 前回 3.5%
平均時給
結果 0.2%
予想 0.3% 前回 0.4%(前月比)
非農業部門雇用者数は予想より多かったのだが、前回と前々回が大きく下方修正された。
目を引いたのは失業率の悪化で労働市場が軟化していることを印象付けた。
平均時給も横ばいを見込んでいたが、予想より悪化となった。
この結果を受けてFRBの利上げ継続姿勢が弱まると見込まれ、10年債利回りは急低下。ドルも下落し株式市場には追い風となると見られた。
しかし株式市場が開始してしばらくして、ISM製造業景況指数とクリーブランド連銀のメスター総裁発言で金利は急騰することになる。
8月のISM製造業景況感指数は47.6と市場予想46.9を上回った。
7月46.4からも改善が続いた。
「雇用」や「価格」といった項目が上昇し、根強いインフレ圧力を示した。
クリーブランド連銀のメスター総裁の1日講演で公表された原稿によると、
「労働市場は需給がより均衡してきたが、依然として強い」と指摘し、インフレ率は「高すぎる」との認識を示したという。
FRBのタカ派姿勢が継続すると見られて金利上昇要因となった。
この日は金利が上昇したが、翌日が休場ということもあり振れ幅が極端になったとの指摘もあった。
また今後は利上げ停止の可能性が高くなっている。
CMEのフェドウオッチによると、FRBが9月FOMCで金利を据え置く可能性は93%とほぼ据え置きで確定的な状況。
その先は11月追加利上げの可能性が36.1%、12月追加利上げの可能性は33.2%。前週には双方とも50%を超えていた。
ちなみにECBが9月理事会で金利を据え置く可能性を79%と見られている。
金利とともにこの日に動きが目立ったのはWTI原油だった。
主要産油国の減産や輸出減による需給の引き締まりを意識した買いが続いた。
これに加えて、米景気の底堅さや、米エネルギー情報局(EIA)の週間の石油在庫統計でも原油在庫減が好材料。
エネルギー需給の引き締まりが原油価格を押し上げるとの見方が強まった。
OPECの産油量を犠牲にしてまでの価格上昇策がついに実を結んできたようだ。