米国市場概況
2023年7月7日の米株は主要3指数が3日続落。
— ぽろ (@champoro1) 2023年7月8日
6月米雇用統計は非農業部門雇用者数が予想に届かず、平均時給の伸び率は予想を上回り、失業率は前月からやや低下。
週間ではダウ-1.96%、ナスダック-0.92%、S&P500-1.16%とそろって反落。
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6月米雇用統計
— ぽろ (@champoro1) 2023年7月8日
非農業部門雇用者数
前月比+209,000人増 市場予想(24万人増)に届かず
4月と5月の増加幅は下方修正
平均時給伸び率
前月比0.36% 市場予想(0.3%)を上回る。
失業率
3.6%と前月(3.7%)からやや低下
この結果を受け止めるかだが、前日のADP雇用統計で雇用者数の大幅増加が警戒され
ていた状況からは市場心理は安心したのでは。平均時給の伸びと失業率はFRBの利上げ継続を正当化も、指数場中の動きを見る限り強い悪材料とは見られてなさそう。
— ぽろ (@champoro1) 2023年7月8日
引けにかけて下げたのは、来週の指標や決算発表への警戒の手仕舞いではないだろうか。
ドル下落で原油と金は上昇した。ドル円は円高に。 pic.twitter.com/CmizqdF8tl
相場へのコメント
主要3指数が引け間際にバタバタ下げた印象が強く、印象の良くない引け味となった。
短縮取引と休場があった週だったが、休場明けから上昇が見られないセンチメント悪化が顕著となった週だった。
前日のADP雇用者数の大幅増加で高金利の警戒感が高まっていたが、その点については雇用統計の非農業部門雇用者数が予想を下回ったことで安堵する結果に。
しかし20万人を超えている点と平均時給、失業率と共に過熱している状況は変わっていない。
しかし7月の利上げは織り込んだが、9月以降はまだ保留という判断が多い。
この日終盤に下げた理由は来週のCPIや決算前に持ち高を縮小させる動きだと思う。
ドル円はアジア時間のドル安円高を引き継いで142円台を何とか保って終わった。
日米金利差からドル高円安が長らく解説されてきたが、今週の動きを見る限りリスク回避の動きがドル安円高に向かわせたようだ。
また日本で厚生労働省が7日に発表した5月の毎月勤労統計で、所定内給与が前年比1.8%増の25万2132円と、伸び率が4月の同0.9%と比べて拡大した。
1995年2月以来28年3カ月ぶりの大きさとなり、日銀が金融緩和政策の修正に動く可能性が意識されたことも、円相場を支えたと見られている。
今週は休場も挟んでいるので判断は保留にしていたが、この日を見る限りドル高円安トレンドは変化したか。
ドル高円安が進んでも145円以降は為替介入が控えている。
ドルが他国通貨に対しても下落しているため、原油や金が上昇している。
今年下半期のスタートは前半と比べると変化が出てくる印象。
来週はCPIや金融機関から決算発表も始まる。
株、為替、コモディティと相場材料と相場反応に警戒感が広がりそうだ。