ぽろの投資日記【相場コメント】

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2023年6月15日【米国市場】全面高で主要3指数が年初来高値更新 FRBは実際には年内2回利上げしないと見込む 週明け19日は米国休場

米国市場概況

 

 

 

  • 米国市場は大幅高
  • ダウ工業株30種平均は年初来高値を更新し、昨年12月以来およそ6カ月ぶりの高値
  • S&P500とナスダックは終値で1年2カ月ぶり高値を更新
  • 全11セクターが上昇 1%超上昇したセクターは以下の通り→ヘルスケア +1.55% コミュニケーション +1.54% 資本財・サービス +1.51%  情報技術(IT) +1.28%  金融 +1.26%  公益事業 +1.06% エネルギー +1.04%
  • 米国債利回り低下を背景にハイテクが堅調 アップルとマイクロソフトが2021年11月に記録した過去最高値を更新
  • 10年債の利回りが2年債を下回る「逆イールド」の幅は0.93%と、前日(0.86%)から拡大 逆イールドは景気後退の予兆

 

 

  • 昨日のFOMCでは年末までの金利見通しが引き上げられたが、投資家はFRBが実際には2回の利上げをしないと見込んでいる模様
  • この日は5月小売売上高が予想に反して増加 新規失業保険申請件数が予想を上回る悪化 景気後退(リセッション)懸念が和らぎ同時に利上げ打ち止め期待も高まった

 

  • 米5月小売売上高は前月比+0.3% 4月+0.4%から伸び鈍化も市場予想はマイナスだったのでプラス維持はポジティブ
  • 米先週分新規失業保険申請件数は26.2万件 予想24.5万件を上回った
  • 失業保険継続受給者数は177.5万人 前回175.5万人から予想以上に増加
  • 米5月輸入物価指数は前月比-0.6% 4月+0.3%から予想以上のマイナス
  • 6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数は-13.7 5月-10.4から悪化 しかし市場予想は上回った 10か月連続のマイナスとなる
  • 6月NY連銀製造業景気指数は+6.6 5月-31.8から予想外にプラス改善
  • 米5月鉱工業生産は前月比-0.2% 予想外に2月来のマイナスに落ち込む
  • 設備稼働率は79.6% 4月79.8%から予想以上に低下

 

  • 欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で政策金利を0.25ポイント引き上げ4.00%に決定 市場予想通りの幅での利上げとなった
  • ラガルド総裁「我々はまだやるべきことがある」「利上げ見送りや休止は考えもせず、協議もしなかった」と述べた。7月も利上げする可能性が強いと発言
  • ユーロドルは一時1.0952ドルと5週間ぶりの高値
  • ユーロ円では153.52円と一時2008年9月以来の高値

 

  • 原油価格は上昇した。中国の追加の経済対策を好材料視した。ユーロがドルに対して上昇したこと、米国株式のリスクオンも波及した
  • 金相場も上昇した。長期金利の低下とドル安を好材料視した

 

 

 

相場へのコメント

この日の米国株は全面高と言ってよい内容で、ハイテクもバリューも力強く上昇した。

 

経済統計が多数出たのだが、雇用環境は厳しくFRBの引き締め継続が効果を示している。

小売売上高などは好調でリセッション懸念が和らいだ。

昨日のFOMCでは年内2回の利上げが想定されたが、パウエル議長がデータ次第で利上げは確定的でないことを言明。

その流れから実際には2回の利上げを行わないと市場は見ている模様。

あと1回の利上げはFOMC前に織り込み済みで、データを見ながらならば今は悲観的にはなりにくいだろう。

 

Fear&Greed IndexではExtreme Greedが続いているが、FOMC後の楽観は始まったばかりであり、この指標の警告サインは株式売りにつながらず無視されやすい状況か。

週明け19日は米国休場だが、今の強さなら本日の米国株も焦った利益確定売りが大きくは出ないように思う。