米国市場概況
2023年6月13日の米株は続伸した。
— ぽろ (@champoro1) 2023年6月14日
注目のCPIは予想とほぼ一致し、高水準ではあるが前月からは鈍化傾向を示した。6月FOMCでの利上げスキップが見込まれ、フェドウォッチでの据え置き確率は92%。
セクターでは公益のみが下落した。
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この日もAI関連銘柄には買いが入った。エヌビディアが半導体メーカーとして初めて、終値ベースの時価総額1兆ドルを達成。
— ぽろ (@champoro1) 2023年6月14日
中国人民銀行が短期資金を融通する際の金利を10ヶ月ぶりに引き下げたことを受け、景気敏感株や中国株が堅調。
原油は前日までの3営業日で7%下落の反動か大きく反発して終えた。 pic.twitter.com/X8pA6KCZJ5
- 米株は続伸
- CPIは予想とほぼ一致 前回から鈍化傾向を示す
- CPIを受けて翌日のFOMCでの利上げスキップが確実視された
- 市場は引き続き7月の利上げも見込んでいる
- セクターでは素材が2%の上昇、公益のみが下落した
- 5月のCPIは前年同月比4.0%上昇と2021年3月以来の低い伸び 市場予想の
+4.1%を下回った。 - 前月比では0.1%上昇と4月(0.4%上昇)から減速
- コア指数は前年同月比5.3%上昇し、4月(5.5%)からは伸びが鈍ったものの、引き続き高い水準
- 14日までのFOMCについて市場が織り込む金利据え置きの確率は93%
- エヌビディアが3.9%急伸し、半導体メーカーとして初めて終値ベースの時価総額が1兆ドルの大台を突破
- この日もAI関連企業には買いが入った
- 中国の景気刺激策の影響で景気敏感株や中国株が上昇した
- 原油は前日までの下落の反動で大きく反発した
- UBSがアップルの投資判断を「買い」から「中立」に引き下げ
相場へのコメント
CPIは予想通りの結果となった。
市場は6月の利上げスキップを確実視している。
この状況で今夜FOMCで利上げということになるとFRBは意地が悪いというか、捉えている世界が違い過ぎて市場が混乱するだろう。
足元のインフレは利上げ停止を示しているのだが、FRBの目標値2%到達のために現在の金利をどうするべきなのかというと難しいところ。
現在の株高がさらに走り過ぎると資産効果でインフレ懸念を強める恐れもあるだろう。
現在の金利を維持しつつ今後のデータを見るという判断が無難なのだろうが、次回に利上げをする可能性を強く残す議長コメントが出されるのではないだろうか。