個人投資家 ぽろ 相場日記

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2023年6月9日【米国市場】米国は翌週材料を前に様子見ムード FOMCでは利上げ見送りもメッセージはタカ派想定

米国市場概況

 

 

 

 

  • 米株は3指数が続伸
  • 来週のCPIとFOMCを控え様子見姿勢が強かったが前日までの投資家心理やテクニカルの改善で堅調さを維持した。VIXも13pt台を維持
  • 週間ではダウが0.34%高と2週続伸、S&P500が0.39%高と4週続伸、ナスダック
    は0.14%高と小幅ながら7週続伸
  • ナスダックの7週続伸は2019年11月以来の長期連騰

 

  • 翌週のFOMCでは金利据え置きが予想されている
  • しかしその場合でもけん制の意味からFRBからのコメントや金利見通しはインフレ警戒を強く示唆するものになるとの見方
  • フェドウォッチでは6月の据え置き確率が72%、7月の0.25%利上げ確率が50%
  • 翌週のECB理事会では0.25%の利上げ、日銀会合では金利据え置きが想定されている

 

  • 米国の主な経済指標の発表はなかった
  • カナダの5月雇用者数は前月比で9か月ぶりの減少を示した。予想23,200人増に対して17,300人の減少となった。失業率は5.2%と前月より0.2%上昇した。こちらも9か月ぶりに悪化

 

  • 原油市場ではこの日の中国経済統計が需要減速を示していると売り材料になった
  • 中国国家統計局が9日発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.2%上昇(市場予想0.3%上昇) 5月の卸売物価指数(PPI)は前年同月比4.6%下落、マイナス幅は4月(3.6%)から拡大した。

 

 

相場へのコメント

 

この日の米国市場は翌週の大きな材料を前に様子見姿勢。

開店休業とまでは言わないまでも、経済指標もなく材料に乏しい相場だった。

週末で大きな利食い売りも出なかったことは、ポジティブな雰囲気が続いたといえるだろう。

 

翌週のFOMCでは金利引き上げの「スキップ」が見込まれているが、FRBがコメントや金利見通しではタカ派になるのではないかとの見解が複数見られた。

そうなると結局は7月のFOMCで利上げ見通しが強まることになるという。

直前を見送るにしても強烈な牽制をするなら、来週に上げてしまっても良い気がするが、経済が壊れることも恐れているのだろうか?

市場がこれをどうとらえるかは興味深い。

 

雇用統計が強い結果だったことを受けて、株式市場が完全に強気に傾いている。

雇用統計の直前に「利上げ見送り」を示唆したFRB高官はどんな思いだろうか。

その気持ちがFOMCのパウエル議長コメントや金利見通しに表れてくるだろう。

 

カナダの雇用者減は今週利上げしたのとチグハグな印象を受ける。

発表前の指標とはいえタイミング的に中央銀行はこの数字を把握している気もするのだが。

 

原油の売り材料になった中国CPIとPPIを見ると、やはり中国経済への不安感が高まってくる。

今月のPPIが悪かったので来月のCPIも悪いだろう。

日米最大の貿易相手が出てくる材料で判断すると奮わないというのは不安もあるが、日米株価はその程度では止まらない状況。

 

来週の材料待ちとはなるが、モヤモヤを抱えつつも上げていく相場展開になる雰囲気が出ているように思う。