米国市場概況
2023年7月20日の米株は高安まちまち。
— ぽろ (@champoro1) 2023年7月20日
決算反応で明暗が分かれた。ダウはJ&J、GS、IBMが貢献し2017年9月以外の9連騰。ナスダックはテスラ(-9.74
%)、ネットフリックス(-8.41%)下落が響いて2%超の下落。TSMC決算で半導体も売られSOX-3.62%
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新規失業保険申請件数は前週から予想以上に減少。労働市場の底堅さがFRBの継続利上げを意識させ、長期金利が上昇した。これもハイテクの重荷となった。8月4日の雇用統計の集計期間に重なるとみられ、雇用統計の強含みも意識された。
— ぽろ (@champoro1) 2023年7月20日
主要通貨は対ドルで下落し、ドル円は140円台推移が見られた。 pic.twitter.com/NCa1sicWcc
相場へのコメント
決算反応で主要指数の中でも明暗が分かれた。
事前に株価が上がっていて、決算が高いハードルだったナスダックは2%超の大幅下落した。
前日引け後のテスラ(-9.74%)、ネットフリックス(-8.41%)が大幅下落し雰囲気を悪くした。
決算のなかったアマゾン(-3.99%)、アルファベット(-2.65%)、メタ(-4.27%)となった。
寄り付き前のTSMCの減収減益の決算も重荷でAMD(-5.31%)、エヌビディア(-3.31%)でSOX指数も-3.62%と大幅な下落を見せた。
ダウは2017年以来の9連騰となった。
株価の上昇が見られなかったバリュー株が多いが、こちらは決算で再評価され買いの好機となっている。
この日は新規失業保険申請件数が予想外に減少し、FRBの利上げ継続が意識され長期金利が上昇。
この点もハイテクにとって逆風になったとみられる。
ドル安の傾向も反転しており、主要通貨は対ドルで下落となった。
堅調に上げていた金もドル上昇で下落となった。
ダウこそ続伸記録更新中も先週CPIのインフレ鈍化から楽観していた米株。
決算で高すぎた期待で上げた銘柄中心に冷や水が浴びせられている。
行き過ぎたグロースの修正であり、バリューに再評価が与えられているのはまだ救いがある。
しかし今年の指数は少数銘柄が引き上げてきた現実があり、それらが決算でテスラやネットフリックスのような反応を見せてしまうと混乱は大きくなるだろう。
FRBの利上げの先は見えてきたといっても、決算反応が悪くナスダックが下落すればFRBにおびえる状況がまたやってくる可能性もありそうだ。
来週のFOMCが0.25%で通過したとしても、FRBの利上げ姿勢や来月のジャクソンホールなどは警戒される状況が続きそうだ。