ぽろの投資日記【相場コメント】

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2023/08/31【米国】ADP雇用統計予想を下回る、GDP改定値は下方修正でFRB引き締め思惑が00 弱まる【日本】日経が後場に急騰32,500円を回復 マザーズは別世界で放置されて月末終了

【米国市場】(日本日付で前日)

概況

 

 

 

相場へのコメント

 

米国は主要3指数が4日連続の上昇。

不調な8月最後になって急に株高の流れが出てきている。

この日はADP雇用統計が市場予想を下回り、前日のJOLTSに続き労働市場の軟化を示した。

4-6月期GDP改定値も速報値から軟化した。

米国経済の失速が意識され、FRBの継続引き締めへの思惑が弱まった。

「悪いニュースは良いニュース」の展開だ。

 

しかし明日以降の指標警戒か、連騰が意識されてか上値は伸び悩んだイメージ。

この日はドイツやスペインのCPIを受けてECBの引き締め長期化が意識され、欧州の主要な国債利回りが上昇。

このことは米国の金利低下を鈍くさせたようだ。

 

波乱を起こしがちなADP雇用統計を無事通過して、残るは翌日の「PCE」金曜日の「雇用統計」。

JOLTSとADPが労働需要の冷え込みを示したから、雇用統計も非農業部門雇用者数は減少が期待されている。

しかし平均時給の伸びなどもあるから、雇用統計も金利低下要因になるとは決めつけられない。

労働市場が軟化は経済過熱を和らげるが、今週が通過したらCPIが気になるだろう。

9月FOMCは金利据え置きが意識されるが、FRBが出してくる金利見通しなどは警戒感が高そうだ。

 

8月は弱い月との通り株式市場は軟調だったが、本当に最後になんとか持ち直しが見られてきた。

しかしアノマリーでいえば9月は年間でSP500やナスダックが一番軟調な月である。

8月末に強気になると全部持っていかれてしまうだろうか?

先行きは分からないだけに何とも言えない。

 

Fear&Greedはニュートラルにとどまり、投資家心理もまだ欲を出して突っ走る段階ではないようだ。

金利低下が進みドル安も進んで、原油やゴールドはチャートがだいぶ良くなってきた。

相場全体がリスクオンになっているようにも感じるが、投資判断としては難しい局面となっている。

 

 

【日本市場】(本日)

寄り前

 

前場&後場

 

 

 

大引けとコメント

 

 

日経平均は大幅に4日続伸。

終値は285円高の32,619円と月内の高値圏で8月を終えた。

 

8月は米国株式が軟調で、日経も週間で4桁下落などあったが最後に盛り返せたのは良かった。

夏枯れとなっていた株式市場も、リバランスもあろうがプライム市場で3兆円の売買代金が出来ている。

 

米国での労働統計がJOLTS、ADPと続けて予想を下回ったのは、かなり良い影響を株式市場に与えている。

金利低下もドル高円安が継続しており146円付近で推移している。

 

今後米国の株式市場の上昇が金利低下とドル安で導かれるなら、日本市場は為替動向がポイントになるだろう。

今週の日銀幹部発言などを見ていると、日本の緩和姿勢は当面変化が無さそうに思える。

円安に対する物価高も政府は粛々と補助金などで粛々と対応しそうだ。

なので米国金利低下などからドル安円高が起き、そのことが日経の上げ幅を米国株より減少させると見ている。

 

 

明日は雇用統計もある事から日本市場は様子見ムードが強そうだ。

月曜日は米国がレーバーデーの祝日となるため、今週堅調な米国株は今日明日と利益確定が出るかもしれない。

 

 

本日の米国市場見通し

 

今晩の米国は

21:30に重要指標が複数発表される。

FRBの重視する7月個人消費支出(PCE)、7月コアPCE価格指数は前月より若干の上昇が予想されている。

大きく上放れた場合には金利の反応に注意が必要そうだ。


毎週地味に市場を揺らす、先週分の新規失業保険申請件数も21時30分に発表される。

今週はJOLTS→ADP雇用統計が好材料となっているが、その流れを否定する場合には警戒感が高まりそうだ。

 

経済統計が出た後は明日の雇用統計待ちの雰囲気が強くなるだろう。

連銀総裁の発言なども複数ある。

奇抜なことを言うとも思えないが、市場を揺らす材料にならないかは気になるところ。