米国市場概況
2023年7月6日の米株は主要3指数が続落。
— ぽろ (@champoro1) 2023年7月6日
6月ADP全米雇用リポートで非農業部門の雇用者数が前月比49万7000人増。5月(26万7000人)から拡大し、市場予想(22万人)の2倍以上というショックを与える数字。
FRBの引き締め長期化が懸念された。
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5月雇用動態調査(JOLTS)は求人件数が減少したものの、依然として高水準。
— ぽろ (@champoro1) 2023年7月6日
6月ISM非製造業景況感指数の総合指数は53.9と、前月の50.3から上昇し、市場予想の51.0も上回った。
フェドウォッチでの7月会合での0.25%利上げ確率92.4%に上昇。7月と9月に利上げする確率は約28%と前日18%から上昇。
金融政策の影響を受けやすい米2年債利回りは一時5.12%と2007年6月以来の上昇。米10年債も上昇し終値で4%を超えた。
— ぽろ (@champoro1) 2023年7月6日
下半期に入り予想を上回る経済指標の発表が多く、FRBの利上げ警戒ムードが強まっている。当初年内2回の利上げを織り込まなかった市場も、徐々に織り込む動きが出てきている。 pic.twitter.com/DmoTiFBl07
相場へのコメント
ADP雇用統計、JOLTS、ISM非製造業景況感指数とあったけど、一番のサプライズはADP雇用統計だろうか。
予想より2倍の結果というのに市場が動揺している。
ADPと実際の雇用統計は数字が乖離していることも多いのだが、予想との差が大きすぎてショックが走った。
雇用統計2日後に発表されたとしたら、この指標は見向き去れないと思うのだが事前に出るとどうしても市場をひっかきまわしてしまう。
市場ではFRBの年内2回の利上げも徐々に織り込む動きとなっているようだ。
インフレ指標は落ち着いている中で経済状況が堅調、労働市場が引き締まっているという理由で予防的な利上げが続いてしまうのだろうか?
2年債利回りは一時5%を超えて、10年債利回りは終値で4%に乗せた。
チャート的には主要3指数が下げ幅を縮めて終えているし、アップルやマイクロソフトはこの日上昇しているので悲観ムードの高まりも極度というわけでもないようだ。
今日の雇用統計はショッキングな数字が出ても、今日で織り込んでいるぐらいになることを期待しているが。
上半期がナスダックを中心に大幅に株価を上げたのもあって、下半期は株式市場の現在位置に懐疑的な見方が主流なようだ。
「良いニュースは悪いニュース」という雰囲気に包まれてスタートしている。