米国市場概況
2023年10月4日
— ぽろ (@champoro1) 2023年10月4日
米株の主要3指数は反発。ADP雇用統計が市場を下回る弱い結果となり、労働市場の軟化を示した。原油相場の下落もあり、10年債利回りが低下し株式の追い風となった。
週末の雇用統計を見極めたいという様子見姿勢も見られた。
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ロシアが燃料輸出の禁止措置を緩和するとの報道が伝わり、原油価格を押し下げた。OPECプラスの会合は、現行の強調減産の継続を確認。予想通りでマーケットへの影響は限られた。
— ぽろ (@champoro1) 2023年10月4日
ISMサービス業景況感指数は、市場予測とほぼ一致した。
週末の雇用統計が金利動向に与える影響が注視されている。 pic.twitter.com/VNVyuG59J3
相場へのコメント
米国は反発した。
ADP雇用統計が市場予想より大幅に弱く、労働環境の軟化が見られたことで金利低下を促した。
前日にJOLTSで過熱しすぎた金利上昇を冷ます効果があったようだ。
もっとも雇用関連指標の本丸は週末の雇用統計になる。
昨日の金利低下はそれに備えての持ち高調整という側面も強かっただろう。
ひとまずの米株の反発には安堵を覚えるが、米国株を取り巻く悪条件などが劇的に変わったわけではない。
雇用統計で労働需要の軟化が確認できればFRBの利上げ期待は収まるが、FRB自体がタカ派姿勢を変えないと株式には厳しいというイメージがある。
現状の弱材料に打ち勝つ要素として、来週から始まる決算に注目したい。
個別企業の好業績を確認できれば、さすがに株式は上がっていくだろう。
年末に向けて季節的には株式市場は上がっていくはずだが、なかなか自信が持てる上げ材料が見当たらない。
「懐疑の中を上がっていく」のが上げ相場のアノマリーだが、現段階では正直なところ上昇のイメージは得難い。