米国市場概況
2023年10月6日
— ぽろ (@champoro1) 2023年10月7日
米株は大幅反発。
寄り前の雇用統計では非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回り米金利が上昇。売りスタートとなったが、その後は米金利低下に伴い買いが優勢となった。
週間でダウ-0.30%、ナスダック+1.60%、S&P500+0.48%
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雇用統計では非農業部門雇用者数はネガティヴサプライズとなった。過去2ヶ月分も情報修正された。
— ぽろ (@champoro1) 2023年10月7日
しかし失業率が予想を上回り、平均時給の伸びは予想を下回った。平均時給は2021年6月以降で最小の伸び。
賃金インフレは落ち着きを見せているとの見方が、金利を低下させ株を買い戻しに向かわせた。 pic.twitter.com/lLccZXxb41
相場へのコメント
この日は雇用統計の反応で、株式が上下に大きく動いた。
雇用統計結果
・米・9月非農業部門雇用者数:+33.6万人(予想:+17.0万人、8月:+22.7万人←+18.7万人)
・米・9月平均時給:前年比+4.2%(予想:+4.3%、8月:+4.3%)
・米・9月失業率:3.8%(予想:3.7%、8月:3.8%)
非農業部門が予想の2倍近い値となり、ネガティブサプライズ。
結果を受けて米10年債利回りが上昇し、一時は前日比0.16%高い4.88%に。
4日につけた約16年ぶりの高水準に並んだ。
株式は時間外市場で売りこまれ、寄り付きもそのままマイナスでスタート。
しかしその後に米10年債利回りが低下を始めると、売り方の買い戻しや週末の調整もあってか株式は大きく上昇することとなった。
ハイテクなどが上げを主導した。
雇用統計で失業率は予想を上回り、平均時給の伸びは予想を下回った。
こういった情報を消化するにつれて、金利も落ち着きを見せた模様。
今週は米金利上昇で株式には厳しい週となった。
しかし週を通して悲観的な織り込みが進んでいたことで、雇用統計結果が「材料出尽くし」と前向きに捉えられたのかもしれない。
年内の利上げ観測については、「利上げせずとも高金利が米景気を冷やす」との見方が浸透し始めている模様。
市場のこういった都合の良い解釈が出てきたことは、投資家センチメント改善のサインに繋がる可能性がある。