ぽろの投資日記【相場概況やコメント】

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【2024年1月30日】課金すると課金前の自分には戻れない 保有効果の話

株式市場での買い、あらゆるサービスへの課金などで起こる保有効果

課金する前と後では心理が変わってしまう

今日は保有効果について。

 

金融商品に限らず、物品やサービスなど常日頃何かを買う機会は多いと思います。

買うものを幅広く「モノ」としてこの後は表現します。

 

人間はモノを買ってしまうと、買う前とは心理が変わってしまいます。

特に自分が利用なり仕様の価値があると思って手に入れたものは、その傾向が顕著となります。

それを「保有効果」というのですが、その意味は下記の通り。

 

保有効果

保有効果 | 意思決定・信念に関する認知バイアス | 錯思コレクション100

他者にとって価値がないものでも、人は自分が所有している物に対して高い価値があるとする現象のことを保有効果、または、授かり効果と言います。手放したくない理由の一つは、その物が最初から交換目的ではなく、使用目的であることも関わっているとされています。

 

多く人がモノを買うのは「買うために買う」(使用したいから買う)なので、この保有効果が発生します。

一度買ってしまうと、購入前には持っていなかった心理が生まれてしまう。

モノ本来としての客観的な価値に使用したことによる自分なりの愛着みたいなのが付加されてしまうのですね。

 

当てはまらない例としては例えば転売。

転売は自分の使用目的ではなく、売り上げを上げるための物品を仕入れてます。

売ることが目的なので、なんの葛藤もなくECサイトやアプリなどに出品ができます。

「売るために買う」という転売(交換)目的では保有効果が生じにくいでしょう。

 

買う前に決めた決心は、買った後の自分がきれいに否定する

買う時に捨てる時のことまで考えて買う人は少数でしょう。

もし仮に決めていたとしても、捨てる時には葛藤があると思います。

それは実際に買ってみて、保有効果が生じるから。

 

自分は自分に対して最高にクリエイティブな言い訳をしてきます。

「もうちょっと様子見しても良いのでは」

「まだ使うかもしれないし」

「まだ使えるし、壊れたわけじゃないし」

「もっと寝かせた方が売るにしても希少感が出るかも」

 

決断しようと一事は考えても、保有するほうに気持ちが寄って捨てる決断ができないこともありえます。

 

投資(特に損切り)は保有効果が見られる

このブログは投資ブログなので最後に投資の話題に絡めます。

 

投資で保有効果が悪い形で発揮されるのは「損切」のときでしょう。

 

買う前、損切りの重要性に気付いている投資家は以下のように考えます。

 

「チャートが良いから買おう、悪くなったら売ろう」

「買ってみて、今のレンジ下抜けたら損切りしよう」

「買ってみるけど、5%超える下げになったら損切りしよう」

 

投資で大事な購入前の出口のシミュレーションができていますね。

しかし実際に買ってから売却基準に引っかかった時に、機械的に切れるでしょうか?

こう考えてしまうのではないでしょうか?

 

「(日足で判断したのに)週足だと今はサポートライン」

「トレンドラインを引き直したら、まだ損切の基準ではなかった」

「レンジを下抜けたがごく僅かだし、戻る可能性が高い様子見だ」

「5%超の下落だが、資金に余裕もあるしナンピンという選択肢もあるな」

「全体相場に連れ安しただけで、個別銘柄に何の棄損もない、待てば自然に戻る」

 

上記の決断が必ずしも悪い結果になるかは分かりませんが、同じ自分なのに考えが変わってしまっていることは確かでしょう。

 

自分の本能に逆らうという修行

買う前の自分と買った後の自分のどちらが正しいかは、投資結果次第なので何とも言えません。

投資は「勝てば官軍」の世界なので、儲けという結果が出れば理由なんて何でもよいでしょう。

 

しかし保有効果などに逆らえなかった結果、「塩漬け」となり投資効率が死んでしまったり、レバレッジかけた投資だと証拠金が耐えられなくなる可能性もあります。

勝てば官軍の逆で負けてしまったらどんなに美しい見立てを持っていたとしても何の価値もありません。

 

今回の投稿はもちろん自戒を込めて書いています。

保有効果という「人間の本能に逆らう」という態度は、投資家として絶対に必要な場面が来ます。

しかし本能に逆らうのは難しい。

ある時の投資行動は本能に逆らう精神修行のような場になります。

自分に甘く生きていたいのが人間ですが、投資なり運用で結果を出す時は保有効果に逆らうという苦しい場面が必要になるでしょう。

 

投資を続ける限りは、予期せぬ下落などで精神修行の時が訪れるでしょう。

その時に気持ちをブラさず判断ができるように心がけたいものです。

 

相場環境へのコメント

米国相場

米株は主要3指数が上昇。

取引の終わりにかけて10年債利回りが低下したことで、上げに弾みがついた。

米財務省が第一四半期の借り入れ予想額を引き下げたことがサプライズとなり金利低下につながった。

 

ヨルダン北東部の米軍拠点が無人機による攻撃を受け、多数の死傷者が出た。

米国は報復する構えで、中東情勢の緊張の高まりを背景に米国債に資金が流入した面もあった。

 

ダウとS&P500は取引時間中の史上最高値と終値での高値を更新した。

 

SOX指数は上昇。

テスラのマスクCEOがAMDからチップを購入することや、上述の金利低下が上昇をもたらした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本相場

 

日本時間30日朝の大阪取引所夜間取引で日経平均先物3月物は上昇し、前日の清算値と比べ90円高い3万6130円で終えた。

 

その他

トヨタ自動車グループでは、日野自動車やダイハツ工業、愛知製鋼などで不正が相次いで発覚しており、グループ全体のコンプライアンス(法令順守)が問われている。

トヨタの株価は先週3,000円台に到達し時価総額も日本の堂々たるトップですが、グループでは不正事案などが相次いでいます。

判明していない事案も多分いくつもあって、日本の中にはその存在を知っているけれど墓場まで持っていく人もいるのでしょう。