ぽろの投資日記【相場コメント】

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2023/09/21【米国市場】主要3指数が3日続落 投資家が政策金利の「Higher for Longer」を受け入れて株式が調整

米国市場概況

 

 

 

 

相場へのコメント

 

米株は大幅続落。

FOMCの年内利上げ、来年の利下げ幅縮小を株式市場が織り込んだ。

前11セクターが下落の全面安商状。

1番下落が低いヘルスケアでも-0.92%と1%近い下落。

最も下落した不動産は-3.48%と大幅安。

 

この日は以下の材料があった。

 

  • 米8月中古住宅販売件数は、7月407万戸から増加予想に反して減少し1月来で最低となった。3カ月連続の減少
  • 先週分の新規失業保険申請件数が予想以上に強い結果
  • 米10年債利回りが2007年11月以来の水準まで上昇
  • VIX指数は17.54ポイント。8月17日以来の高水準
  • 英中央銀行とスイス中央銀行が政策金利の据え置きを発表
  • ドル円は日銀会合を控えて持ち高調整で円高。前日比75銭円高・ドル安の1ドル=147円55~65銭で取引終了

 

 

投資家はFRBの政策金利が「Higher for Longer(より長期にわたり、より高くとどまる)」を受け入れて弱気になっている。

 

新規失業保険申請件数は雇用の強さを表し、引き締め長期化を連想させ金利上昇要因となった。

 

中住宅販売件数は住宅ローン金利が7%を超える水準が響いて、市場予想を下回る低い数値に。金利高の副作用として住宅市場の冷え込みが続く。

 

足元では原油高のインフレ上昇が危惧され、自動車業界のストライキによる賃金上昇の可能性など、金利高を補強するニュースも悪材料視されている。

 

英国やスイスは金利据え置きをしたが、主要国で米国だけ経済好調が続いて中央銀行にタカ派姿勢が強く残っている。

 

Fear&Greed指数もFearに転換し、センチメントは悪化が著しい。

 

週初来での主要3指数の騰落率

ダウ平均が1.58%安、ナスダックは3.53%安、S&P500が2.70%安

 

9月の米株式は弱いというアノマリー通りとはいえ、下げ止まるきっかけが見えない状況が続いている。

 

 

金利高でドルが強い中、ドル円は円高となった。

これは本日の日銀会合前の持ち高調整が膨らんだからのようだ。