米国市場概況
米株は続落。
— ぽろ (@champoro1) 2023年9月6日
ISM非製造業景況感指数が予想を上回り、6か月ぶり高水準に。米長期債利回りが上昇、一時4.3%に。FRBの長期の高金利維持が懸念され、ハイテク中心に売られた。
原油相場が続伸しインフレ懸念が強まったのも重しとなった。
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インフレ鈍化、利上げ停止を見込んで上昇してきたグロース株は調整を余儀なくされている。
— ぽろ (@champoro1) 2023年9月6日
フェッドウォッチでは11月12月FOMCの利上げ実施確率が上昇した。
ベージュブックでは経済成長は控えめ、雇用の伸びが全米で抑制、物価上昇率鈍化、賃金の伸びも鈍化という結果が出ている。 pic.twitter.com/xDjOYOyRp6
相場へのコメント
米株は続落となった。
前日に続いて金利上昇と原油価格上昇が悪材料に。
この日はISM非製造業景況感指数が予想に反して改善した。項目では雇用や価格が前月から上昇。
経済好調によりFRBによる金融引き締めが長期に及ぶとの見方が強まった。
原油価格は引き続く主要産油国の減産維持の材料を買われ、翌日の原油在庫統計の在庫減少を先読みした買いも入ったようだ。
物価上昇圧力の高まりや企業のコスト増加につながりこちらも株式にはマイナスに。
もっとも株式と同じリスク資産なので株式が伸び悩むと、上げ幅を縮める場面もあった。
この日上昇したセクターは公益とエネルギーのみ。
公益は投資家のディフェンシブ選好の表れで、エネルギーは原油価格の上昇によるもの。
もっとも売られたセクターは情報技術だった。
米10年債利回りが一時4.3%台に2年債利回りも終値で5%台に乗せている。
CMEのフェドウオッチによると、
11月のFOMCで利上げが実施される確率は48.4%(前日45.2%)
12月のFOMCで利上げが実施される確率は46.6%(前日43.5%)
ベージュブックでは経済成長は控えめ、雇用の伸びが全米で抑制、物価上昇率鈍化、賃金の伸びも鈍化という結果が出ている。
こちらの内容で見るとFRBの利上げサイクル終了を見ても良さそうだが、ドルなどの反応は薄かった。
カナダ中銀は6日、政策金利を5.00%に据え置くと決めた。経済成長が急減速したとの認識を示したが、インフレへの警戒は怠らなかった。
今週はオーストラリアも政策金利を維持した。
ECBもだいぶ経済状況を警戒しハト派に傾いている印象が強い。
いまだに利上げしそうなのは唯一経済環境が強い米国ぐらいだろう。
まだまだFRBの利上げというテーマで悩まされる状況が続きそうだ。