ぽろの投資日記【相場コメント】

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2023/08/11【米国市場】7月PPIが市場予想を上回る結果となり米10年債利回りが上昇 ドルが上昇しドル円は一時145.00円を記録 ナスダックが今年初の2週続落

米国市場概況

 

 

 

相場へのコメント

米株は高安まちまち。

ダウは上昇し、SP500は小幅安だったが、ナスダックが大きく下落した。

 

注目された7月PPIが市場予想を上回ってしまい、インフレ鈍化でFRBが利上げを停止するという期待が後退した。

高止まりが懸念されている10年債利回りが上昇してしまい、ハイテクには逆風となった。

 

インフレ鈍化ペースは年後半は減速していくと見られている。

足元の原油価格上昇もその傾向をより強化する模様。

 

今回のPPIの予想外の上昇は9月の利上げ見送りを変更させるものではないが、その次以降の年内FOMCでの利上げ可能は残されている。

 

8月は米株式が弱い月と言われるが、今週もそれを体現する年となった。

週間ではダウが0.62%高と反発、ナスダックは1.90%安、S&P500は0.31%安とともに2週続落。

 

8月の月初来でみると、ダウが0.78%安、S&P500は2.72%安、ナスダックは4.89%安と主要3指数すべてが下落。

特にハイテクに寄っているナスダックが金利上昇を背景に大きく売られている。

 

現在はバカンスシーズンでもあり、債券、株式共に市場参加者が少ないことも考えると極端というか異質な動きになっている可能性もある。

この日はVIXは低下しており、下げが続いても投資家不安心理が高まっている気はしない。

 

8月はもともと弱い月ということもあり、月間下落もある程度許容されているのかもしれない。

今週はCPIとPPIというFRBが注目する経済指標を終えたが、PPIが波乱となった。

足元の原油価格上昇も考えると、先月までのようにインフレ鈍化ペースを歓迎した株高は難しくなるだろう。

個別株決算も大半が通過した今企業業績での変動も限られるだろうから、ここからはFRBの姿勢や発言などが市場で影響力を増していく展開か。

 

今月下旬のジャクソンホールでのパウエル議長の発言には警戒が高まるだろう。

そこで出てくる発言が「データ次第」など曖昧や玉虫色のものであれば良いが、明確なタカ派姿勢だった場合市場には大きな混乱が出てくるように思う。

現状のデータでそこまで過度なインフレを示すようには見えないので、あえて株価崩壊するタカ派色は協調してこないとは思っているが…