米国市場概況
2023年7月14日の米株は高安まちまち。ダウは5日続伸でナスダック、S&P500は5日ぶり反落。
— ぽろ (@champoro1) 2023年7月15日
ミシガン大学の消費者信頼感調査で期待インフレが上昇。債券利回り上昇しドル高。
週間ではダウ+2.29%、ナスダック+3.32%、S&P500+2.42%、
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銀行から決算発表が本格スタート。銀行決算は指数全体にはそれほど影響は出なかった。ユナイテッドヘルスは決算好感で+7.24%となりダウを押し上げた。
— ぽろ (@champoro1) 2023年7月15日
今週はCPIとPPIが予想より低下しインフレ鈍化が鮮明となっていた。株価もハイテク中心に値上がりしたものが多く、この日は利益確定が優先となった。 pic.twitter.com/zaoG3XUCrG
相場へのコメント
ミシガン大学の7月消費者態度指数(速報値)が72.6と市場予想(65.5)を大幅に上回り、1年先の予想インフレ率が3.4%と6月(3.3%)から小幅に上昇したことがサプライズに。
この週はCPIとPPIでインフレ鈍化の雰囲気から株価が上昇していたが、この指標を受けて金利高ドル高となった。
この指標自体の影響に加えて、今週の上昇に対する持ち高調整や利益確定が強く出た日だった。
この日下げがあっても週間で見ると株指数は堅調過ぎた結果となったと感じている。
この日から決算発表が本格スタートした。
銀行の決算は反応がどちらかというと悪かったように思えるが、指数にはそれほど影響を与えなかった。
JPモルガン+0.6%、ウェルズ・ファーゴ-0.3%
両行とも四半期決算は増益も商業用不動産ローンに対する貸倒引当金を積み増し
KBW地方銀行株指数が-1.9%
来週のハイテク決算の方を市場は重視しそうだ。
今週はインフレ鈍化でFRB利上げ懸念が後退し、市場全体が楽観ムードに。
しかし週末にミシガン大学で期待インフレ率が上昇。
好材料一辺倒が続けばFOMCでFRBの態度軟化も見られるだろうが、好材料と悪材料がまちまちだとFRBインフレ抑制の態度は変わらなさそう。
ここにくるまで何度も繰り返されているが、市場が材料一つで楽観的になり過ぎる嫌いがある。
今週の株価上昇も材料に対して前のめり過ぎる印象を持っている。
今月はFOMCの結果も0.25%利上げで織り込んでいるが、短期上昇に乗り続けるのも危ういという難しい状況だ。
相変わらず株式市場の上昇には弱気派が警告を鳴らしている。
彼らは結果的に今年ここまでは全く当たっていない。
後半に彼らの警告に耳を傾ける必要はあるだろうか?
この日から始まった決算の内容を確認しながら、米国株の今後を考えていきたい。
来週は水曜日にテスラ、ネットフリックスが決算を発表する。