米国市場概況
2023年7月12日の米株は3指数が上昇。
— ぽろ (@champoro1) 2023年7月12日
6月のCPIが総合とコア両方で前年同月比の上昇率が事前予想を下回った。前月比でも総合もコアも予想を下回り、今後のFRB追加利上げ見込みが低下し、7月が最後の利上げと見る参加者が増えている。
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米金利が低下し、ドルは約1年ぶりの安値に沈んだ。金、原油は1%超の上昇。
— ぽろ (@champoro1) 2023年7月12日
市場は週末から始まる企業決算発表に注目している。
利上げ停止が見えてきたことにより、ソフトランディング期待が高まっている。企業決算で今後の見通しが良好と示されれば、一段と買いが入りやすい状況となりそうだ。 pic.twitter.com/lwwA6auCX0
相場へのコメント
CPIが総合・コアともに市場予想より低下したことで、市場は安堵した。
ハイテクを中心に買われ、主要3指数が上昇。
FRBは年内2回の利上げが適切というが、市場は今回の7月利上げが最後ではないかと踏んでいる。
金利が低下しドル安が鮮明となった。
ECBやBOEはインフレが続いて利上げ姿勢も鮮明なため、ユーロやポンドが対ドルで急上昇した。
ドル安を受けて金や原油も上昇している、
原油は週間石油在庫統計が増加したが、将来の需要後退懸念が退いたことが何よりの追い風となっている模様。
本日のPPIも事前予想で低下が見込まれており、その通りになれば来月以降のインフレ鈍化の確度も高まるだろう。
市場の注目は週末から始まる企業決算に早くも移っている模様だ。
金融株は出遅れていることもあり注目が集まっているが、何よりもAIn恩恵を受けるハイテク株の見通しに期待があるだろう。
上期のナスダックの驚異的な上昇にAIへの収益化期待があり、一部の銘柄が指数上昇のほとんどを主導することへの批判も多かった。
その期待を裏切らない強気見通しが示されるかが焦点となりそう。
調査会社リフィニティブがまとめた市場予想では、主要500社の業績は第2四半期(4~6月期含む)は減益という。
しかし年後半は増益に転じる見通しとなり、現状の株価は先んじて上げていると思われる。
下期のスタートは株価指数からみても、材料面から見ても明るいものとなっている。
しかしこの勢いが年末まで続くわけは無いと思う。
FRBの利上げ懸念後退に加えて決算反応も良好となれば暴走的な上昇が起きそうだが、冷静に見る目も忘れないようにしたい。