米国市場概況
2023年6月30日の米国株は大幅高となった。
— ぽろ (@champoro1) 2023年7月1日
注目された5月の米個人消費支出(PCE)物価指数の上昇率が総合もコアも予想を下回った。FRBの利上げ確率が弱まると見られ米長期金利が低下。ハイテク株が上昇した。
アップルは時価総額3兆ドル突破。
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全11セクターが上昇し債券安株高の動きが鮮明に。週間では全3指数が揃って反発となった。
— ぽろ (@champoro1) 2023年7月1日
ミシガン大学発表の6月消費者態度指数(確報値)は予想を上回り、1年先のインフレ率は前回から低下。
FRBの利上げ姿勢を緩めると判断され株式の追い風となった。
金利低下のドル下落で原油、金も上昇した。 pic.twitter.com/1Y2hFvJ4he
相場へのコメント
6月最終日の米株は大幅高。
5月の個人消費支出(PCE)価格指数は前年同月比、前月比ともに伸びが鈍化。
ミシガン大学発表の6月消費者態度指数(確報値)は予想を上回り、1年先のインフレ率は前回から低下した。
最近はFRB対投資家のどちらが優勢になるかが焦点で、この日は投資家が優勢だった模様。
この日に出てきたデータでは利上げ姿勢鮮明にはできず、今週のGDP改定値が強かったこともあり投資家のソフトランディング期待が勝った。
株の投資家も7月の0.25%の利上げは織り込んでいて、FRBのいう年内2回の利上げは否定しているところに希望がある。
物価指数やインフレ期待で見るとFRBは金利据え置きはまだしも利上げは不要のように思える。
経済が強い、労働環境が強いといってもインフレ率が低下する中で利上げを続けるのはデータを見ていない姿勢だと言えるだろう。
しかし米経済は本当に強いですね。
なお5月の個人消費支出(PCE)価格指数の中身を見ると、借り入れコスト上昇で自動車など耐久財への消費が抑制されている模様。
第2四半期の経済成長の勢いが前期に比べると大きく鈍化している模様。
これを見ても利上げの正当性が疑われます。
この日で6月が終了したので月間上昇率で見ると
ダウ+4.6%
ナスダック+6.6%
S&P500+6.5%
と堅調だった。
今月は四半期末でもあり、23年相場が名実ともに半期終了した。
23年上半期はS&P500が15.9%上昇、ナスダックは31.7%の上昇となった。
「一部の銘柄に買いが偏っているのは危険~」との警告をBGMにハイテクが強かった半期となった。
バイデン政権の目玉政策が米最高裁で否決されてしまった。
判事の大多数を握っている共和党パワーが炸裂。
バイデン大統領は代替策を探る方針だが、来年の大統領選挙に確実にダメージになっただろう。
共和党と民主党のどちらが勝つかは分からないが、年齢のことを除いてもトランプ対バイデンという対決にはならない気がする。
お互い大統領候補になるには多くの傷を負っているように思う。
誰が候補者に決定するかはこれから決まっていくだろう。