ぽろの投資日記【相場コメント】

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2023/09/06【日本市場】日経平均は他市場の影響を受けずに独歩高で8連騰 ドル円に頼らず上昇する強さを見せる

寄り前

 

marutopeke.com

 

 

前場&後場

 

 

 

大引け

 

コメント

レーバーデー明けの米国市場は原油高により株式が弱かったが、日本市場には何か別のチカラが働いているようだ。

米国の影響を感じさせずに8日続伸となった。

「SQ週の水曜日」らしい波乱も見せず、昨日までの強い日経が継続した。

 

朝方はドル高円安を受けて神田財務官が口先介入を実施。

しかし90分ほどで円高から介入前の水準を回復した。

 

前場のうちは147円台のドル高円安が日経を押し上げているという見方が多かったのだが、後場に円高方向に向かっても日経平均は崩れず。

今日の日経の強さは円安だけではなかったようだ。

 

日経の後場にはハンセン指数も鋭角的に上げており、日経の支えになったかもしれない。

 

しかし多くの人が感じている通り、今の日経TOPIXの強さは他市場からの影響というより独自要因の何かだと思える。

 

具体的な買い材料や買いの勢力はハッキリとしないが、海外勢の買いが絡んでいることは確かなのだろう。

その買いが今週末MSQ限定なのか、もっと長期を睨んだものかは不明。

雰囲気としては5~7月にも感じた浮揚力が全体相場に働いている。

流れに乗るべきか確定的な情報は無いように思う。

 

売りで担がれている人も多そうで、その買い戻しもあっての8連騰なのだろう。

急騰に対する反落すらないまま上げていく様は不気味なほどで、なぜ今上がるのか分からない難しい展開が続くように思える。

 

前日に総務省が発表した家計調査における実質家計支出が予想を下回ったことを取り上げる解説が多かった。

ガソリン高には政府が手を打つようだが、円安に原油高まで進んでは日本の物価は上昇が止まらず、国民が財布のひもを固くすることは間違いない。

この国に長年しみついたデフレマインドを転換させることは、日銀が考えるほど簡単ではないだろう。

 

 

本日の米国市場見通し

昨日の米株は「サウジアラビアとロシアが年内減産方針を継続」という材料で原油価格が上昇。

インフレ率が上昇しFRBが利上げ姿勢を継続する見立てから金利が上昇、株式相場は冴えない動きとなった。

 

この流れをうけて今晩も原油価格と金利は注目されるだろう。

23時に8月ISM非製造業景況指数の発表がある。

 

 

予想を上回った場合は金利高に向かうか。

原油価格の上昇が一段と進むこととセットになると、株式市場には厳しい展開となる可能性がある。

 

日付が変わって午前3時に米地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表される。

12の地区連銀が足もとの経済状況を報告する。

 

FRBは利上げスタンスを継続している。

先週までは株式市場では利上げ停止という雰囲気が強まっていたが、先週末からの金利上昇に昨日の原油価格上昇は投資家を再び弱気にさせそうだ。

 

昨日の原油上昇は上昇トレンドか?というタイミングで、「3か月」の減産(それまでは1か月先ぐらいまでの発表)を打ち出してきたOPECの作戦勝ちだと思う。

OPECは原油価格が低下している時でなく、上げ基調の時に被せるタイミングを選んで減産を打ち出す傾向が強まっている。

 

原油需給を無視して買いが買いを呼んで原油価格が暴走する可能性がある。

 

しかし高金利継続は景気にとってはマイナス。

金利高とWTI価格上昇はトレードオフな側面も。

投資家が冷静な判断を下せば、昨日のようにどちらも上昇する場面は継続しないと思われる。