米国市場概況
2023年8月17日の米株は、主要3指数が3日続落となった。
— ぽろ (@champoro1) 2023年8月17日
10年債利回りの上昇(一時4.328%と22年10月21日以来の水準まで上昇)が続き、ハイテク中心に売りが強まった。
この日のダウ平均50日線割れで、主要3指数が全て50日線割れとなった。
S&P 500 Map https://t.co/iehetUBrSf via @FINVIZ_com
3指数とも寄り付きはプラスだったが、後半にかけて下げ幅を拡大するチャート形状。投資家心理はさらに悪化しFear & Greed Indexは中立ギリギリで間も無く恐怖の段階になりそう。
— ぽろ (@champoro1) 2023年8月17日
セクターではエネルギーのみ上昇した。中国の経済対策を好感して原油先物が上昇した。
決算のウォルマートは2%安で終了。 pic.twitter.com/QmxnD6FeDJ
相場へのコメント
米株は主要3指数がそろって三日続落となった。
この日も米10年債利回りの上昇が株価への重しとなる展開。
米10年債利回りは一時4.328%と昨年10月21日以来の水準まで上昇する場面があった。
新規失業保険申請件数が予想を下回り、労働市場がなお引き締まっていることを示した。
堅調な米国経済が政策金利を高止まりさせる懸念を強めている。
欧州の債券安が米国債相場の重荷となったとの見方も。
ダウ平均が50日線を割れて、主要3指数が全て50日線割れとなった。
先立って50日線割れとなっているS&P500は過去3営業日の下落率が2.7%、ナスダックは3営業日で3.4%下落した。
割れてもすぐに回復すれば不安は高まらないとされてきたが、全く上昇できずにいる。
AAIIのブルベア指数はブルが減少してベアが上昇している。
米抵当銀行協会(MBA)は8月17日、30年物住宅ローン平均金利は7.09%まで上昇
したと発表した。前週実績の6.96%を上回り、2002年4月以来の高水準。
足元の経済状況は頼もしい強さを見せているが、それゆえに政策金利の高止まりが懸念され、経済先行きに不安を示す兆候が多く感じられる。
先を見て動く株式市場参加者にとっては、先行きの懸念材料が多い点はネガティブとなるだろう。
トランプ前米大統領が「私はパウエルFRB議長を再任しないだろう」とフォックスニュースのインタビューで回答したとの報道があった。
ツイッターで利上げを批判し、牽制し妨害していたトランプ氏が懐かしく思い出される。
米国民感情としてパウエル議長を含めたFRBへの不満は米国民の間で高まっていると思う。そういう点ではバイデン政権に不満を持つ人の受け皿になるかもしれない。
FRBは米国経済を間違いなく不安定にさせており、見通しも示せず直近に出てきたデータに振り回されている愚鈍な機関という印象を持たれても仕方がないだろう。
朝7時ぐらいに日経から恒大集団が米国で破産申請報道の速報。
こちらの影響は日本市場で織り込んでいくことになるだろうか。