個人投資家 ぽろ 相場日記

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2023/08/02【日本市場】日経平均768円安と今年最大の下げ 日米金利上昇 フィッチ米国債格付け引き下げが波乱 12年前の格下げ時と比べれば環境は良好も投資家が冷静に行動できるか?

 

寄り前

 

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前場&後場

 

 

 

 

 

大引け

 

コメント

 

日経平均は3日ぶりの大幅反落。

月火の上げ幅をムードごと吹き飛ばす768円安。

相場やってればいつかは食らう不意打ち指数大幅下落の日となった。

 

トリガーとなったのは「フィッチの米国債格下げ」というサプライズだろうが、これが現時点で日経をこれほど下げるインパクトがあるかというとよく分からない。

前日まで上げいたことの反動も含めての大幅安だったのだろう。

その上げも先週の日銀会合からのドタバタの最中の上げで、理由が良く分かっていなかった。

ノーガードで打ち合いして2発大きく当てたら、その後にカウンターを受けてしまった感じ。

フラッシュダウンなのか本格的なダウンなのか、日本市場自身もダメージを良く分かっていないだろう。

こういう時は米国時間の反応を待つしかない。

1%程度の下げは織り込んでいるだろうから、案外下がらなかったとなれば明日の急騰などもあり得ると思う。

 

日経は25日線をちょっと割り込んで終えたのだが、反発があればすぐに取り返せる値幅。

しかし米国が想定以上にショック安になれば、25日近辺にいることは何の支持にもならず下げてしまうだろう。

 

 

思えば格付け会社が格下げをする懸念は、債務上限問題のゴタゴタの時に話題になっていた。

債務上限問題は世界を巻き込みドタバタしたものの、無事に妥結した。

格下げに対する警戒は緩んでいただろう。

他の格付け会社が追随するかに注目が集まるが、これは判断がすぐに出てくるとも限らない。

忘れたころに出てくるかもしれないし、出てこないかもしれない。

この点は不透明要因が一つ増えてしまったといえる。

 

 

投資家心理、決算動向、FRBの態度、判断の分かれる材料を投資家がどう判断するかは株価や金利、ドルを見ていくしかない。

米国投資家が今の株価が高すぎると思えば、売りが出てくるだろう。

 

ちなみにS&Pが2011年に米国債を格下げした時は翌週まで米国株は下落したと解説があった。

しかし12年前の2011年8月のS&Pが米国債を格下げしたのは、リーマンショックによる大規模な財政赤字が原因。

その時期にムーディーズがギリシャ国債の長期信用格付けを3段階引き下げし、欧州債務危機が再燃したことが相乗効果でショックが大きくなった。

当時はFRBがゼロ金利政策を採っており、利下げ余地が全く無かったこともショックが長引いたようだ。


12年前と異なり今の景気は底堅く、当時ほどの複合的な危機も見当たらず、FRBの利下げ余地は大きい。

外部環境が当時よりはポジティブなわけだから、この時点で「格下げ」に対してパニックになることはないような気もする。

問題は投資家が冷静に行動できるかだろう。

 

8月は株式が弱く円高のイメージがある月で、月初からこの材料は市場の波乱要因になる可能性がある。

 

本日の米国市場見通し

 

本日の米国の経済指標は21時15分に7月のADP全米雇用リポート

先月は市場予想の2倍以上の数値を出して株式市需要を混乱させた。

雇用統計結果とは乖離が出ることも多い指数だが、投資家は反応するので注意が必要だろう。

 

 

フィッチのレーティングについての所感は勢い余って、日本株のところで書いてしまった(笑)

フィッチの格下げについては要人からの非難発言が相次いでいるようだ。

米国株がどう反応するか世界中が注目している。