米国市場概況
米株は反落。
— ぽろ (@champoro1) 2023年8月8日
格付け会社ムーディーズが一部地銀株の格付けを引き下げたこと、低調な中国の貿易統計が悪材料となった。中盤より引けにかけてはジリジリと上昇したが、前日比プラスまでは距離がある段階でこの日の取引を終えた。
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ムーディーズの格下げは中小金融機関が対象だったが、ゴールドマンやJPモルガンも売られた。
— ぽろ (@champoro1) 2023年8月8日
原油は中国の貿易統計を嫌気して売られる場面もあったが、米エネルギー情報局が原油価格見通しを引き上げたことで反発して終えた。
VIXは一時18台に乗せるも、前日からわずかな上昇の15.99で終えた。 pic.twitter.com/N8SOfyOKrZ
相場へのコメント
米株は反落。
チャート上では中盤から引けにかけてジリ上げの展開となったが、奮起は悪かった。
10日にCPIを控えて積極的な買いは見られないこともあるのだろう。
地銀株を中心とする米金融システムへの不安は峠を越えたかに思えた。
しかし今回のムーディーズ格下げで、市場で消しきれないリスクという印象が強くなった。
債務上限問題のゴタゴタも忘れかけたころに、フィッチが米国債を格下げした。
マーケットは容易に「織り込んだ」「解消した」といっても、潜在的リスクが消えていないので問題が再燃する。
株が弱い月である8月や9月にこういう問題が出てくると、投資家の買いの手も自然と引いて行ってしまうだろう。
中国の貿易統計も弱かったことは世界景気の不安材料でもあるだろう。
中国の結果を受けて人民元や豪ドルは下落し、相対的にドルは上昇した。
ドルは安全資産としても選ばれた側面があるようだ。
ドルの上昇は株価の重荷となっただろう。
この日は米国長期利回りは低下したが、安全資産として債券買いが進んだことが理由の1つだろう。
投資家の運用リスク回避姿勢が強まる兆候が見え始めていると感じる。