ぽろの投資日記【相場コメント】

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2023/08/15【米国市場】米小売り売上高は予想を上回るもFRBの高い政策金利維持と否定的な受け止め フィッチが大手米銀含む70行以上を格下げ検討 中国経済悪化も重しに

米国市場概況

 

 

 

 

相場へのコメント

 

米株は主要3指数が1%を超える下落となった。

中国の経済指標悪化、予想を上回る小売り売上高、フィッチの大手銀を含む格下げ検討報道という悪材料で全11セクターが下落した。

エヌビディアは逆行高で続伸した。この日も。UBSとウェルズ・ファーゴによる目標株価引き上げが材料視された。

 

前日はエヌビディアの7%超上昇でハイテクが復活の兆しを見せたが、この日は金利上昇、金融セクター下落、中国経済の先行き不安で原油セクターに景気敏感株が軒並み崩れてしまった。

寄り付き前のホームデポ決算は良かったが、全体の地合いが悪すぎた。

 

8月と9月の米株は弱いといわれているが、その通りの動きとなっている。

軟調な時期に買い手控えが起きるのは当然といえるのかもしれない。

特に今年はここまで上昇ペースが早すぎたので、利益確定する動機が強い可能性も。

 

個人的に最近は薄商いの影響が大きく金利も株式も一方向の動きが強く、懐の深い米国市場らしくないなと思っている。

そういうのを含めて8月の株安傾向というのはできているのだろうが。

 

決算も終えてマクロ環境に注目が集まる中、悪いニュースばかりが目立ってしまう展開になっている。

小売り売上高のように予想を上回る「良いニュース」も経済のソフトランディングと捉えるのではなく、FRBの高い政策金利が持続する「悪いニュース」と捉えている。

市場のセンチメントは悪化しており、投資家は下向きになっているようだ。

 

今後控えるエヌビディア決算やジャクソンホールを受けて、米国市場はどんな反応を示すだろうか?

利下げなどの景気刺激策が評価されず、若年者失業率の公表を停止するなど内向きになっている中国経済も心配である。