22日エヌビディアの決算に世界が注目 日経は半導体株の反応で大きく振らされるか
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米国株情報
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米国株相場
先週はPPI、CPI、小売売上高を消化し金利上昇に対する警戒が後退、米国主要3指数は史上最高値を更新した。
ダウは初の4万ドルを週末終値で達成し、相場は強いとしか言いようがない。
週間ではダウ平均が1.24%高、ナスダックが2.11%高、S&P500が1.54%高とそろって5週続伸となった。
今週は22日のエヌビディア決算に世界の投資家の注目が集まる。
1年前の決算から実績、見通し共に世界の投資家の予想を良い意味で裏切ってきた。
今週末の株価は史上最高値に近づいており、決算で投資家の期待を超えるハードルは高い。
株価が更なる上昇を見せればハイテク相場のリスクオンが強まり一段高の可能性がある。
決算に失望された場合は下落が半導体株に限るのか、ハイテク全般に及んでしまうのか。
全体相場が一緒に下げてしまうのか、それもとバリュー銘柄に買いが入って支えるのか木金の米株相場は要注目となる。
ちなみに大統領選の5月の株価は弱いというアノマリーがある。
このアノマリーが的中するには後半週に強い下落が必要となるだろう。
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日本株相場
先週は米国が経済指標を消化して、主要3指数が史上最高値を更新。
その中で日経平均も上昇し、2週ぶりに反発で週間で558円の上昇。
上値抵抗だった25日線を越えて、週ごとに下値を切り上げている。
日本は先週で3月期の決算がほぼ終了。
今週は国内に目立った材料がなく、米国22日のエヌビディアの決算に振らされる展開となりそうだ。
2月に日経平均が勢いを増したのは、エヌビディア決算が起点だった。
驚くほどの見通しを示せば、爆発的に上がる可能性はあるし、その逆もあるだろう。
先週に25日線を突破と言っても下向きの25日線だ。
米株の力強さと比較すると、正直勢いがあるとは言えない。
懸念される悪材料としては円高、中国への資金逆流、エヌビディア次第の半導体株などがある。
再び上値抵抗になる可能性も残されているだろう。
ドル円は引き続き値動きが注目されそうだ。
円安が進行した場合は政府の為替介入、円高が進行したときは外需企業の株価下落の懸念がある。
先週は日銀が公開市場操作の債券買い入れ予定額を減額し、国内の新発10年債利回りは上昇した。
これを受けて先週の相場は一時153円台まで円高が進んだ。
しかし結局155後半まで円安が進んで週を終えた。
米国では経済指標を受けて年内利下げの期待が強まっている。
なので「日本の金利上昇」と併せれば日米金利差は縮小し、円安→円高になる可能性が高まっていくのがセオリーだろう。
しかし先週の相場を見ていると、円安基調は継続しているようだ。
今週24日には日本のCPIが発表される。
低下した場合は、さらなる円売りが見られるかもしれない。
157円台からは政府の為替介入を警戒か。
米国のイエレン財務長官の「まれであるべき」との釘を刺す言葉を受け、日本側が為替介入を行えるのか不透明な部分が多い。