全般
為替市場
先週の為替は中央銀行ウィークで大騒ぎ。
FRB→ECB→BOJの順で実施されましたが、大トリのBOJこと日銀は予想通り大荒れに。
週末の引け値ではドル円が141円に戻したので、結果的には植田総裁の会見が上手かったといえるのか、前日深夜の日経へのリークが下手だったといえるのか。。。
ECBはつい数週間前まで利上げ継続のタカ派だったのに、FRBが次回会合に含みを持たせたら一気に追随し次回以降を「データ次第」に。
ECBをFRBより先に会合やらせてみたかった、と思ってしまいました。
いつも思うのですが、中央銀行同士お互いの政策話し合って事前にコンセンサスは得ているのでしょうね。
確証はありませんが、一般投資家と同じタイミングで知っているとは思えない。
注目を集めた日本銀行。
金曜引け後の会見で植田総裁が「YCCの運用柔軟化は金融正常化へ歩みだす動きではない」と伝えたこともあってか、週末のドル円は141円台を回復。
この植田総裁の発言はどうなんですかね。。。
以下のリンクは金曜日の日経引け後の私のブログです。
会見後に書いたものですがタイトルに敢えて「植田新総裁の金融政策修正がいよいよスタート」と入れてみました(笑)
植田総裁の発言を信じて「円高にはならない」と信じるほどピュアな心はもてないです。
これ信じて円高は来ないと思っていて日銀に梯子外されても、それは投資家の認識が余りと思ってしまいます。
為替の世界は最終的に動いた方向が真実なので、実際に円安に振れるなら私も値動き無視してまでこの意見にはこだわりませんけど…
今週は8月3日(木)に)英国が政策金利を発表。
0.25%の利上げが事前コンセンサス。
次回以降はFRBとECBに倣って「データ次第」と含みを持たせるでしょうか?
しかし賃金上昇と物価高の連鎖が一番深刻なのは英国であり、独自路線を貫く気もします。
英国は市場を裏切る政策決定が多いところで、私も過去に何度もやられているので今週は手を出しません。
週末には米国で雇用統計があるので、英国の政策金利が過ぎれば雇用統計までは様子見ムードと予想。
米市場
月曜日が7月最終営業日でリバランスなど警戒か。
7月は投資家心理が上向きになり、少し前のめり具合が怖くなってきました。
翌日火曜から8月月初の経済指標が目白押し
8/1に7月ISM製造業景気指数、米6月JOLTS求人件数
8/2に7月ADP全米雇用リポート、
8/3に7月ISM非製造業景気指数
8/4に7月雇用統計
経済関係は好調さが続いているので波乱を想定してないのですが、雇用関係は金利に変化が出る可能性を警戒しています。
マクロ経済とは別に決算も最終版にさしかかっています。
8/1にAMD、8/3アップル、アマゾンあたりが半導体・ハイテク株を指摘するか。
中央銀行ウィークが終わったので、決算反応に集中できるだけに個別株反応が激しくなるかもしれません。
毎日経済指標が発表されますが、金曜の雇用統計が最大の山場でしょう。
そこまで動きがあったとしても決定的なものではないと考えています。
水曜のADP雇用統計は雇用統計と結果異なるから個人的には参考にしていないけど、市場は反応してしまうから厄介なイベント。
日本市場
先週の日経平均は前週末比454円高。
とにかく金曜の混乱の印象が強くて、週前半の値動きを忘れてしまいました。
金曜日も結局米国時間に日経先物が33,100円で終えました。
金曜に引けた時間外でこれだけ動くと、先週の日本時間は意味がなかったようにすら思えてしまいます。
何時まで経っても日本市場は米国市場の従属変数ですね。
日銀会合の結果を完全に消化したかには疑問が残りますが、ひとまず中央銀行ウィークは終了。
次回会合までは時間があるので、いったん中銀は忘れて決算に関心が向きそうです。
日銀会合の結果を受けてドル円がどう動くかは予測がつかない状況。
ドル高円安に助けられているような外需企業の決算は、もしかしたら先週までより厳しく評価されるかもしれません。
銀行株決算なんかも見ものですね。
資本規制などもある中でPBR1倍要請にどれだけこたえるのか、緩和修正期待という大きな材料をどう消化していくのk。
先週の動きを見る限り32,000円は割り込まない展開か。
金曜の引けの日経先物33,000円台を維持できるのか、簡単に割り込んでしまうのか週初反応に注目が集まりそう。
米国の経済指標でドルが動く方向が日経に大きな影響を与えそうです。
決算と為替の関係から大型株主体の値動きになりそうであり、新興株は閑散とする可能性を考えています。
その他
7/31に中国7月製造業PMI、ユーロ圏4-6月期GDP
8/1に中国7月財新製造業PMI
中国と欧州の景況感の悪さは怖いですね。
今週もツイートしましたが
昨日のユーロ圏のPMI見たけどヤバいな
— ぽろ (@champoro1) 2023年7月25日
以下()内は前月
総合48.9(49.9)予想49.7
製造業42.7(43.4)予想43.5
サービス51.1(52.0)予想51.5
製造業は生産縮小。受注残を減らして値下げ実施。需要ないパターン。サービス業も拡大には陰りが見えてきた。
ドイツも英国も同じような傾向…
欧州と中国は一蓮托生みたいなところもあるので警戒が必要だと思います。
こう見るとアメリカは本当に経済強いですよね。
別格の強さは投資家心理を好転させてくれますが、そこを基準に投資家マインドを持っていると周辺の欧州や中国に足元をすくわれてしまうリスクもありそうです。