全般
為替市場
■先週のポイント
日銀植田総裁の新聞インタビューで金融緩和策の早期修正観測が広がる
しかし週末には植田総裁の発言と市場解釈にギャップがあるとする報道も
米CPIでコア指数は鈍化予想と一致も総合は市場予想を上回る
原油高が継続しインフレを加速し金利高でドル高に
ECBは0.25%利上げを実行も、金利引き上げは終了との観測広がる
9月NY連銀製造業景気指数は市場予想を上回る ドルは引き続き強い
■今週のポイント
20日(水) 9月FOMC 日本時間21日午前3時結果判明
金利据え置きが予想されているが同時発表の金利見通しに注目
21日(木) 英中央銀行政策金利発表 日本時間午後8時発表予定
0.25ptの利上げか 経済状況を考慮し追加利上げに慎重論も
22日(金) 日本銀行金融政策決定会合
金融政策の現状維持が予想される
前週の植田総裁の新聞社への発言の真意などに注目
米市場
■先週のポイント
SBGが保有する英アームが米上場、IPO価格好調でハイテク株に買い波及
週末15日の米株式市場は金利の上昇、TSMCが製品納入を遅らせるよう要請したことで半導体中心にハイテク安、「クアドラプル・ウィッチング」に伴い、変動率も高く3指数が大幅安
米10年債利回りは4.33%と、8月22日の4.36%に迫る水準にまで上昇。
木曜日には米VIX指数が13.00ポイントを下回り、今年最低を記録
■今週のポイント
19~20日のFOMCでは政策金利は据え置き、見極め姿勢継続と見られている。
ECBは利上げをしたものの、打ち止めを示唆したことが間接的にFRB利上げを抑制する要因となるか?
同時に発表されるドットチャートに注目。政策金利中央値が市場予想より高い場合には相場はネガティブ反応が予想される。
「政策判断はデータ次第」の方針に変更なければ、先週と変わらぬ状況か。
原油価格の上昇基調が続くか見極め、継続するとインフレ鈍化が一段と困難となる
FOMCを通過しても打ち止め観測が無い限りは、引き続き金利動向に神経質な展開
日本市場
■先週のポイント
日経平均は2週ぶり反発し33,000円台を回復 926円の上昇
バリュー株を中心に大型株の動きが良く、TOPIXは年初来高値を更新
米CPIを無事通過し米国株高を追い風に上昇
岸田内閣の経済対策に期待が集まる
SBGが保有する英アームが米上場、IPO価格好調でハイテク株に買い波及
日銀植田総裁の新聞インタビューで金融緩和策の早期修正観測が広がる
しかし週末には植田総裁の発言と市場解釈にギャップがあるとする報道も
東京証券取引所が14日に発表した9月第1週(4-8日)の投資部門別売買動向で、海外投資家は現物で2週ぶりの売り越しに転じた。売り越し額は7490億円と3月第2週以来の規模。現物と先物の合算でも2週ぶり6646億円の売り越しとなった。
ただ、日本市場の大幅上昇から先週(11-15日)には再び買い越しに転じていると推察される。
■今週のポイント
日米の金融政策決定会合
FOMCが19~20日、日銀金融政策決定会合が21~22日に開催
日本は18日が祝日で4日立ち合い 先週までの上昇基調を維持し日経平均のバブル後高値(33,753円)更新なるか
先週末15日に米株式市場でTSMCが取引メーカーに製品納入を遅らせる要請。この材料を消化する半導体株の反応が危惧される
日銀会合は前週の植田日銀総裁の発言で変動に対する心構えはできたが、更なる追加材料が出てくるかに注目
ゲーム見本市「東京ゲームショウ」が21日から開催
その他
翌週の日本市場の材料
海外の投資家や資産運用会社等を集中的に日本に招致する、「Japan Weeks(ジャパンウィークス)」が9月25日から10月6日の日程で開催される。国際金融センターの実現に向けた日本政府の関連施策や日本の金融資本市場としての魅力等を情報発信する場となる。
金融庁が主催するのは初の試みで海外投資家の日本株に対する関心を高める株式市場の材料となることが期待されている。
中国市場
先週は中国人民銀行(中央銀行)が今年2度目となる預金準備率の引き下げを発表した。引き続きの政府対応が期待されている。