米国市場概況
米株は反落。
全11セクターが下落。経済指標をうけて米金利が上昇、台湾のTSMCが半導体製造装置の納入を遅らせるよう指示との報道でハイテク株が下落。
週間では
ダウ平均 +0.12%
ナスダック ‐0.39%
S&P500 ‐0.16%S&P 500 Map https://finviz.com/published_map.ashx?t=sec&st=d1&f=091523&i=sec_d1_202865936
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この日は個別株の先物・オプションの売買最終日が重なるトリプルウィッチング。変動幅が拡大されたとの解説も多かった。
米金利は上昇
NY連銀製造業景況指数、鉱工業生産指数が予想を上回った。輸出入物価指数は前月比の伸び加速。
ミシガン大学消費者態度指数は前月から悪化、予想も下回った。
相場へのコメント
この日はハイテク中心に下落した。
大きな要因は2つ「TSMC報道」と「強い経済指標」だった。
■TSMC報道
台湾のTSMC<TSM>が主要サプライヤーに対し、ハイエンドの半導体製造装置の納入を遅らせるよう指示したとの報道がロイターよりなされた。
詳細は不明なのだが、半導体株安でSOX指数は-3.01%
■強い経済指標
NY連銀製造業景況指数、鉱工業生産指数が予想を上回った。
輸出入物価指数は前月比の伸び加速。
唯一ミシガン大学消費者態度指数は前月から悪化、予想も下回った。
1年先、2-5年先期待インフレ率が予想より低く出たのは、将来のインフレ懸念を弱めた。
経済指標を受けても来週のFOMCでの金利据え置き予想は変わっていない。
11月の利上げ確率は減少している。
CMEフェドウオッチによると、FRBが
9月FOMCで金利据え置きを決定する確率は97%
11月FOMCで0.25%ポイントの利上げが決定される確率は30.6%(1週間前43.6%)
自動車大手3社の従業員が加盟する全米自動車労組(UAW)と経営側が労使交渉で合意できず、15日に3社の従業員が一部工場でのストライキに突入した。
バイデン大統領はこのUAWの動きを支持を発表。
この件の自動車株の反応は限られた。
フォード<F> 12.61(-0.01 -0.08%)
GM<GM> 33.95(+0.29 +0.86%)
自動車大手3社はGDPの3%を占めるとのこと。
このストライキがもたらす影響よりも他業界や大規模な流れに波及するリスクが高そうだ。
主要3指数は週間で
ダウ平均 +0.12%
ナスダック ‐0.39%
S&P500 ‐0.16%
前週に比べて小動きといえるが、週末に週間上げ幅のほぼすべてを失う状況。
あまり印象が良くない着地となった。