米国市場概況
2023年6月8日の米株は主要3指数が上昇。
— ぽろ (@champoro1) 2023年6月8日
新規失業保険申請件数が2021年10月以来の高水準の増加となった。FRBの利上げ停止が予想され長期金利が低下しハイテク株が買われた。
SP500は昨年10月安値から20%上昇し、強気相場入り。
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今週はオーストラリアとカナダの中央銀行が予想外の利上げを行い、来週のFOMCが警戒されていたが雇用が軟調な指標を受けて過度な懸念が後退した。
— ぽろ (@champoro1) 2023年6月8日
VIXは13.65とさらに低下し、新型コロナのパンデミック後の最低水準を更新した。
原油はイランの石油輸出再開の可能性があるとの報道で下落した。 pic.twitter.com/J6dMJMWfaD
- 主要3指数が上昇
- 朝方の先週分の新規失業保険申請件数は26万1000件と市場予想(23万5000件)を上回った。2021年10月以来の高水準。米国債利回りが低下しハイテク株に買いが入った
- S&P500は4293.93で終えた。22年10月に付けた安値(3577.03)からの上昇率は20%に達し強気相場入り
- 来週のCPIとFOMC待ちの展開は変わらず、どのような数字が出るかを確認した雰囲気となっている
- 今週のオーストラリアやカナダ中銀の予想外の相次ぐ利上げが市場心理を悪化させていたが、労働市場の軟化を受けて過度な警戒感が和らいだ
- アナリストが投資判断を引き上げたアマゾンドットコムが上昇しハイテク銘柄をけん引した
- 国際通貨基金(IMF)は世界各国の中央銀行に対し、インフレ抑制の姿勢を維持するよう求めた
- VIX指数は13.65に低下し新型コロナウイルスのパンデミック後の最低水準を更新
- CMEグループのフェドウオッチによると、来週の6月FOMCの据え置き確率は73%、7月の利上げ確率は50%
相場へのコメント
米国市場はついに弱含みが見られ始めた雇用指標を株高のサインと受け止めたようだ。
昨日は6月の利上げスキップを訝しむ弱気な姿勢で、一部には「6月も7月も利上げかも」というコメントもあった。
しかし一夜にして「もう利上げは必要がない」というコメントが見られたりしている。
しかし決定打は来週のCPIとFOMCでの声明になるだろう。
FRBが利上げ停止を言明するとは思えず、利上げについて前のめりに楽観的な解釈するのは危険だろう。
経済指標は軟調で雇用も陰りが見え始めた。
それが利上げ停止につながると、株価は堅調だ。
SP500が強気相場入りとなった。
このまま懸念の崖を乗り越えて株が上昇するか、景気の悪化懸念が勝ってしまうのか。
来週は上下どちらにも大きく動く可能性があり、今夜の米国は様子見の展開となりそうだ。