米国市場概況
2023年5月22日の米株は高安まちまち。
— ぽろ (@champoro1) 2023年5月22日
取引終了後の債務上限の会談を控えて様子見姿勢が強かった。IT・ハイテク株がこの日も堅調でナスダックとSP500は上昇した。
FRB高官の発言多数あるも、次回6月のFOMCでの利下げに言及する高官はなし。
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セクターではコミュニケーションが1%超の上昇、生活必需品が1%を超える下落。
— ぽろ (@champoro1) 2023年5月22日
債務上限問題は最終的には解決が想定されているが、バイデン大統領が大幅に譲歩するかがポイントになりそうだ。
パックウェストが20%近く急伸し、地銀の上げを主導した。 pic.twitter.com/C5KT5qItlV
- アトランタ連銀ボスティック総裁 利上げ一旦停止の考えを示す
- セントルイス連銀のブラード総裁 年内にあと2回の利上げを予想 「景気後退の可能性は誇張されている」
- サンフランシスコ連銀のデイリー総裁 「信用収縮は2,3回の利上げに値する可能性がある」 現時点で次回会合での決定を発言するのは時期尚早
- リッチモンド地区連銀のバーキン総裁 FOMCの決定については「予断を持たない」 インフレが着実に低下していることを「確信したい」
- ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁 次回FOMCでの自身の判断を「際どいところだ」 見送りを決めても「FRBの利上げ局面が終了したと示さないことが重要だ」と強調
- バイデン大統領と真っ赤シー下院議長は現地時間の夕方(日本時間早朝)にホワイトハウスで会談予定
- 会談をにらんで様子見姿勢が優勢な1日となった
- バイデン大統領側が大きく譲渡するかが成立のカギとなっている模様
- この日は主要な経済指標の発表は無し
- セクターでは7業種が上げ、コミュニケーションが1%超の上昇
- 4業種が下げ、生活必需品は1%超の下落
- FRB高官が利上げ停止には慎重な発言が多いことから、米国債の売りを誘った
- パックウェストが74件の不動産開発向け融資をケネディ・ウィルソン・ホールディングスの子会社に売却との報道で20%近く急伸
- ガソリン相場はドライブシーズンが近づいたことで大幅上昇
- バンク・オブ・アメリカは21日付で年末時点のS&P500の見通しを4000から4300に引き上げ
相場へのコメント
米国株は債務上限問題の会談が引け後に行われるのをにらんで、様子見姿勢の1日になった。
資金がナスダックに集中する流れがこの日も続いている。
ハイテクが現在の状況だと「安全資産」化しているようだ。
債務上限問題はバイデン大統領の情報をどれだけ引き出せるかを共和党が期限ぎりぎりまで狙うのだろう。
バイデン大統領も来年の大統領選出馬を控える中、相手に譲歩を迫るが自分は妥協しない状況か。
イエレン財務長官はこの日もXデーを迎えるといかに悲惨な状況化を繰り返している。
「最後には解決が決まっている出来レース」との見方が大勢だが、それならばマーケットも反応しなければ良いのにと思う。
FRB高官からは「利上げ」「利上げ停止」と意見が割れているようだ。
市場は以前年末時点での利下げを織り込んでいるが、利下げに言及している高官はいない。
この食い違いもどこかで決着がつくはずだが…