個人投資家 ぽろ 相場日記

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2023年5月25日【米国市場】エヌビディア+24.37%の大幅上昇 ハイテクをけん引 債務上限問題は動きなし

 

米国市場概況

 

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www.nikkei.com

 

 

 

 

経済指標

  • 1-3月期国内総生産GDP)改定値は前期比年率+1.3%と速報値+1.1%から予想外に上方修正
  • 労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数(5/20)は前週比4000件増の22.9万件と予想を下回り1カ月ぶり低水準。前回分は22.5万件へ24.2万件から下方修正。労働市場が軟化する兆候はほとんど見られず。
  • 4月の中古住宅販売仮契約指数は前月から横ばいの78.9となり市場予想を下回る

 

FRBの利上げ姿勢に関する発言等

  • リッチモンド連銀バーキン総裁 労働市場は非常に強い一方、需要は冷え込んでいる
  • ボストン連銀コリンズ総裁 利上げを一時停止できる時点に達したか、近づいている可能性
  • CMEのフェドウオッチによると、米連邦準備理事会(FRB)が6月米連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイント(bp)の利上げを行う確率は約53%で、24日の約36%から上昇した。

 

債務上限問題

  • 財務省、債務上限突破に備え緊急計画を準備
  • バイデン大統領「債務上限と支出に関する交渉は生産的で、合意に達するだろう」大統領はホワイトハウスで会見し、2年間の歳出凍結を提案した
  • 複数の関係者は25日、バイデン大統領と野党・共和党マッカーシー下院議長の債務交渉について、社会保障などを除く「裁量的支出」に関する両者の見解の相違がわずか700億ドルになり、合意に近づいているとロイターに明らかにした
  • 共和党の最大会派を率いるケビン・ハーン下院議員は25日、連邦債務上限引き上げを巡る合意が26日午後までに得られる可能性があるとの見方を示した。

 

個別株と指数

  • ナスダックとS&P500は3日ぶり反発もダウは5日続落
  • エヌビディアが+24.37%と大幅上昇しハイテク銘柄をけん引した。出来高は約600億ドル相当となり、この日のS&P総合500種構成銘柄全体の5分の1
  • エヌビディアは一時394.80ドルと上場来高値を更新し、昨年末の2.7倍に。終値では時価総額が9381憶ドルに達し、米企業としては7番目となる1兆ドル超えが近づいている
  • SOX指数+6.81%
  • ハイテクのマイクロソフト半導体AMDが連れ高、一方悪影響を受けるとされたインテルは5%超の下落
  • セクターではITが最も上昇し+4.45%
  • ヘルスケア、公益、エネルギーは1%超の下落

その他

  • ロシアのノバク副首相がマスコミとのインタビューで「OPECプラスの追加減産の可能性は低い」と述べ原油価格は下落。エネルギー株下落
  • ゴールドは1950ドル割れ。米長期金利が上昇し、金利が付かない資産である金の投資妙味が薄れるとみた売りが出た。

 

相場へのコメント

 

債務上限問題は相変わらず「生産的」な議論が与野党で進んだとのこと。

共和党の重鎮議員が26日午後までの合意を得られる可能性を発言している。

遅くとも週末には解決するのかもしれない。

 

この日は米長期金利が上昇したが、きっかけはGDP改定値や新規失業保険申請件数の影響が大きいように感じた。

6月が利上げ回避しても7月に利上げするかもしれないと市場は織り込み始めていて、0.25%くらいの利上げを織り込んでいる状況と言えそうだ。

年前半に利下げを見込んで上昇していたのが遠い昔に感じるが、結局利上げ継続でも株価はここまで上げている。

ことしの株価は上昇が運命づけられているのかもしれない。

 

この日の話題の主役はエヌビディアだろう。

もうGAFAMなりFAANGの一角と言っても過言ではない銘柄が1日で25%近く上昇したことは驚きでしかない。

関連のハイテク銘柄も半導体銘柄もSOX指数も大幅上昇。

インテルはAI乗り遅れ銘柄として売られてしまったことが、エヌビディアの印象を強くしている。

 

ダウは小幅とはいえ5日続落。

ディフェンシブが売られ、この日はエネルギーもダメだった。

年前半はバリューの年とも言われたりしたが、やっぱりグロースを内包するナスダックが最強なのか。

ダウが年初来でマイナスだがナスダックは20%超の上昇になっている。

金利高でもドル高でも「生成AI」がもたらす可能性に投資家は熱狂している。