米国市場概況
5月24日の米株は続落。
— ぽろ (@champoro1) 2023年5月24日
債務上限問題に進展が見られず投資家はリスク回避に動いている。
FOMC議事要旨は参加者で意見が割れていることが明らかに。マーケットは反応せず。
英CPI伸び率が予想を上回り、高インフレ継続の景気悪化が警戒された。
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セクターはエネルギーを除き下落。不動産は2%超の下げとなった。
— ぽろ (@champoro1) 2023年5月24日
引け後決算発表のエヌビディアは時間外で18%の大幅高。
債務上限の話し合いは引き続き夜も行われるとのこと。
原油は続伸。週間石油在庫統計で在庫が市場予想に反して減少した。ドライブシーズンの原油需給引き締まりも支えに。 pic.twitter.com/aI55LW9XEQ
債務上限関連
- イエレン財務長官が改めて警告 6/1にも資金枯渇の流れ
- この日も与野党協議は明確な進展なし
- マッカーシー下院議長「多くの点で依然大きな隔たりはあるが、妥結は可能。」「デフォルトは起こさない。」「2022年の歳出水準に戻せると信じている。」「市場に警戒はないはずだ。」「私は常に1日で取引ができると思っている。」
- 24日夜も引き続き協議が継続される
FRB利上げ関連
FOMC議事要旨への反応
株式市場
- 主要3指数は続落
- セクターではエネルギーのみ上昇、ほかセクターは下落
- 素材、資本財・サービス、金融は1%超の下落
- 不動産は2%超の下落
- 債務上限問題が重しとなりリスク回避姿勢が強まった
- 英国の4月CPI伸び率が市場予想を上回り、高インフレ継続への警戒感、欧州景気悪化への警戒感で欧州市場が下落し米株市場にも波及
- VIXは20pt台に到達
- 引け後決算のエヌビディアは時間外で18%の大幅上昇
その他
- 米金利上昇により日米金利差拡大からドル円は139円台で推移
- 一時は139円48銭と2022年11月下旬以来、ほぼ半年ぶりの円安・ドル高水準
- ドルが主要通貨バスケットに対し2カ月ぶり高値を更新
- 米エネルギー情報局(EIA)が24日発表した週間の石油在庫統計で、原油在庫は市場予想に反して減少
- ドルが買われたため金は下落した
相場へのコメント
米債務上限問題はこの日も進展がなかった。
与野党お互いに謎の「生産的だった」というコメントが聞こえてくるばかり。
現在も話し合いが続けられているようなので、日本市場が開いているときに続報があるかもしれない。
出来レースというわりに経済メディアが煽るし、参加者もビビりまくっていると思う。
債務上限問題で与野党が合意したときに、株式市場が上下どちらの反応をするのかは不明。
というのもFRBの利上げ見通しが相場にとって重荷で、結局6月FOMCまで様子見姿勢が続くかもしれないからだ。
この日はFOMC議事録が公開されたが、市場の反応は限定的だった。
参加者の間で意見が分かれ「追加利上げはデータ次第」「利下げはない」というマーケットの利下げ観測とは相変わらず拮抗している。
データ次第というから6月FOMC期間中に発表になるCPIを見て判断するのだろう。
良ければ追加利上げ無し、悪ければ追加利上げというシナリオをマーケットは織り込んでいくだろう。
そしてまた経済指標に反応しつつ、次のFOMCの利上げについて悩むサイクルが始まるだろう。
ドルが強い状況が続いている。
債務上限問題に対しての安全資産買い、堅調な経済指標をうけてのFRBの利上げ姿勢の追い風がある。
債務上限問題が合意の報で株価よりはドルに大きな変動が出る気がしている。