米国市場概況
米株は大幅反発。
— ぽろ (@champoro1) 2023年5月17日
債務上限問題を巡って与野党の合意に向けた期待が広がった。米小売大手の決算も波乱なかったこと、地銀のウェスタン・アライアンスの預金増加も投資家心理を改善した。
金融、エネルギー、一般消費財が2%超の上昇となった。
S&P 500 Map https://t.co/GcOFVRD6C1 @FINVIZ_comより
債務上限問題はバイデン大統領が「デフォルトに陥ることはない」、マッカーシー下院議長も「合意は21日までに可能」と発言。
— ぽろ (@champoro1) 2023年5月17日
安全資産の債券が売られ金利上昇しドル高に。
原油はリスクオン姿勢を受け上昇も、週間石油在庫統計は減少予想に反して増加。
SP500は取引レンジ上限の4160に近づいた。 pic.twitter.com/JKstVIAPnZ
- バイデン大統領「デフォルトにならないと確信」「21日に会見を開く予定」
- マッカーシー下院議長「今週内の合意は実行可能」
- 債務上限問題が解決できるという楽観的ムードが広がる
- 主要株価3指数はそろって、今月5日以来の大幅上昇を記録
- S&P500は最近の取引レンジの上限(約4160)に再び近づいた
- VIXは16.88に低下
- 原油市場も株式相場に連れ高し2%超の上昇
- EIA発表の週間石油在庫統計は原油在庫が市場の減少予想に反して増加
- 金は続落し2000ドル回復できず。ドルが対主要通貨で上昇が原因か
- S&P500セクターでは金融、エネルギー、一般消費財が2%を超える上昇
公益、生活必需品はマイナス - 小売り大手のターゲットの決算が予想を上回り景気悪化懸念が後退
- ウエスタン・アライアンス・バンコープが前日発表の「5月12日までの3カ月間に預金残高が20億ドル余り増加」を材料に上昇
- S&P銀行指数は4.46%上昇し、昨年11月10日以来の大幅高
- 4月米住宅着工件数は年率換算で前月比2.2%増の140万1000戸で市場予想をわずかに上回る
コメント
債務上限問題はまさかの進展で、この日の米株上昇はこの材料が大半だろう。
前日の和やかな1時間余りの会談は順調にいったサインだったのか。
それなら不穏な伝えかたしないで、この日のようなポジティブコメント出せよ(笑)と思ってしまう。
もっともバイデン大統領はG7の間もマッカーシー下院議長と話し合いを続ける模様。
ここにきて破談もないだろうが。
債務上限問題は従来から出来レースといわれていたが、万が一のことを想像してマーケットの雰囲気を重くしていた。
その重しが取れたとなると、残りはインフレとFRBの利上げ問題か。
金利見通しに対する市場との認識の乖離は以前大きい。
そして債務上限問題が解決するなら、FRBの利上げをハードルが確実に下がるのでは?
S&Pはこの問題を抱えたまま取引レンジ上限をブレイクできるか見ものとなる。
はっきりしない米株の動きが上昇に変化するとしたら、すでに高値の日経平均をさらに押し上げる材料となりそう。
前日はホームデポで悲観的になった小売り業界決算。
この日はターゲットが安心感をもたらした。
翌日にはウォルマートが控えている。
ホームデポが関わる住宅関連についてだけ悪かったということで着地するか?
ウォルマートを残っているが、この四半期決算は波乱なく通過ということになりそうだ。