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今週(2/11~17)の株式市場
■米国相場
先週
先週の米国株は主要3指数が週間で上昇。
ハイテク株が中心に相場を押し上げ、3指数ではナスダックが最も上昇し週間で2.3%高。
S&P500は5,000ptの大台に乗せて取引を終えた。
FRB関係の発言は市場の利下げ期待をけん制するものだったが、株価にブレーキはかからず。
経済自体が堅調なことが成長期待を高めているし、個別株の決算が投資家を強気にさせている。
今週
今週の米国株は13日の消費者物価指数(CPI)、15日の小売売上高、16日の生産者物価指数(PPI)に注目が集まる。
ハイテク株の刺激する材料として15日のアプライド・マテリアルズの決算も注目されるだろう。
翌週にはなるが21日にはエヌビディアの決算発表も予定されている。
FRB関係者の発言は「3月利下げ牽制」「インフレ低下のデータをもっと見たい」という従来通りならば、大きな材料とはならなさそう。
リンク(日経などは有料会員記事)
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■日本相場
先週
先週の日経平均やTOPIXは堅調に推移。
SQ週ということで波乱も予測されたが、売買代金が連日5兆円を超える大商いで堅調さを維持した。
日経平均終値は36,897円で、前週末比739円高。
一時は37,000円台まで上昇し、34年ぶりの高値水準に達した。
決算企業が佳境を迎えており、トヨタの上方修正やSBGの上昇が投資家センチメントを明るくさせた。
トヨタは時価総額50兆円を突破した。
日銀の関係者の発言も相場を押し上げた。
木曜日の日銀の内田副総裁によるハト派発言で、日経平均は700円を超える今年一番の上昇幅を記録。
翌日に植田日銀総裁も将来も緩和的な方針が続く旨を発言した。
週間の終値では37,000円を下回った。
3連休ということもあり利益確定売りが強まったことと、短期間での上昇による警戒感も強まっている。
今週
14日で大半の企業が決算発表を終えることになる。
決算発表を終えた後は再度マクロ経済が注目されそうだが、先週のように日銀がハト派姿勢を見せているうちは波乱はなさそうだ。
日経平均は終値での37,000台に挑戦することになるが、急ピッチの上昇を警戒する声は強い。
ドル円はドル高円安で150円台に接近しており、鈴木財務相や神田財務官の牽制発言も上値を抑える要因になるだろう。
先週は木曜金曜がプライム市場では値下がり銘柄の方が圧倒的に多かった。
SBGなどの一部値がさ株が指数を押し上げている状況。
これは全体の過熱感が高まっていないともいえるが、一部銘柄の成績次第ともいえる。
米国の経済指標の反応から米金利の動向に影響を受けるだろう。
ドル円は節目の150円が近づき、政府の介入が警戒される。
今年の円安進行には新NISAの円売りなども影響を与えているとも見られ、日銀総裁、副総裁のハト派発言直後でもあり。
政府が円安に対し昨年と考えが変化した点があるのか、介入水準などは決め打ちせずに見守りたい。
アプライドマテリアルズなどの半導体株の株価反応から影響を受けそうだ。
翌週の21日エヌビディア決算も波乱要因になるだろう。
中国市場は旧正月に伴い、2/9から2/16まで休場、韓国市場は2/9から2/12まで休場。
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国内株式市場見通し:34年ぶりの37000円台回復だが、NT倍率急拡大で上値重いか | 市況 - 株探ニュース
■その他
グーグル・メタ、息を吹き返した「広告王」次の関門 メタ株は爆上がりも、広告依存の脆さ変わらず | IT・電機・半導体・部品 | 東洋経済オンライン
堅調な決算を叩き出して、成長企業であることを思いださせてくれた。
余剰人員の削減など利益創出につながるコスト削減をして、より筋肉質になった感がある。
とはいえ広告が盤石な状況が続くとも限らず、アルファベットなどはChatGPTなど検索スキップされることは今後も懸念されるだろう。
メタのメタバースなどの将来性も不透明感が強い。