ぽろの投資日記【相場コメント】

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【24/02/02】1月の日米株相場振り返ってみます

前日の相場コメント

最新の株式指数チャート等は下記URLでご参照ください

https://sekai-kabuka.com/

 

■米国相場

米株は3指数が反発。

ダウは最高値を更新した。

S&Pセクターではエネルギーのみ下落。

昨日のパウエル議長は3月利下げを明確に否定したが、この日も10年債利回りが低下。

利回り低下は地銀NYCBの不安から安全資産の債券買いを指摘する声も。

 

前日の1月最終日はナスダックやS&P500の大幅下落が懸念されましたが、2月初日に無事に切り返しました。

 

昨日話題の地銀NYCBはこの日も上昇できず。

商業用不動産の懸念がリスクとして認識されているようです。

 

場中以上に注目を浴びたのは引け後の大型ハイテク株の決算。

時間外取引でアマゾンとメタが上昇、Appleは小幅に下落。

メタは初の配当実施もあり時間外で2桁の上昇となっています。

 

 ナスダック100先物が時間外で上げを拡大している。引け後にアマゾン<AMZN>とメタ<META>が決算を発表しており、両銘柄とも時間外で買いが強まっていることから、ナスダック100先物も上げ幅を広げている。メタは12%の大幅高。このあと6時半ころにアップル<AAPL>が決算を発表する。

 

 

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■日本相場

日経先物は夜間に上昇したが、週末であることやドル円が円高に振れたことで上げは抑制されるかもしれない。

今晩には雇用統計も控えていて、様子見ムードも予想される。

個別株の決算が多く個別株に反応した相場に成りそうだ。

週間で36,000円台を維持できるかに注目したい。

 

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有料リンク(日経など)

日本時間2日早朝の大阪取引所の夜間取引で日経平均先物は上昇した。3月物は前日の清算値と比べ190円高い3万6110円で終えた。

 

■その他

時期的に去年の米地銀ショックがフラッシュバックしますね。

米地銀の動きに要注目。

 

米国は支援期間が長いことで支援疲れ起こしているし、イスラエル支援も含めて政治的問題にもなっていて完全に腰が引けている。

当初の西側諸国の連帯した意思を維持できているのはEUだけになっている。

地理的なロシアとの近接さもあり、米国よりは危機感も相当強い。

 

大統領時代に日本からの鉄鋼輸入に関税をかけたトランプ氏なので、やっぱりかという印象。

 

----------------------以下、私見を語ります----------------------

 

 

2024年1月の日米株相場振り返ってみます

1月の米国相場は上昇で終える

1月の米株相場は年間の米国相場を占うと言われています。

年始が昨年末までの9週連続上昇の反動で安くて、上旬には「もしかしてダメな年なのでは…」という不安がよぎりました。

しかし堅調な経済指標やTSMCの見通しを高評価して中旬に強い上昇。

月間にダウとS&P500が史上最高値の更新を連発しました。

 

月末最終日にFOMCとマイクロソフト、アルファベットの決算反応などが悪く出てナスダック-2.23%、S&P500が-1.6%という大幅安。

なので月間上昇幅はどちらも1%台にとどまりました。

月末の引け味が悪かったですが、これを書いている前日2/1の米相場はナスダック+1.30%、S&P500+1.25%でした。

月末の下げを翌日にナスダック、S&Pともに半分以上戻しています。

1月末の下げで相場が悲観に浸っているのではないようです。

1月相場が楽観に傾くと2月は荒れる印象が強いので、調子に乗り過ぎないぐらいのほうが警戒感あって良いのかも。

 

中旬から生成AIに対する期待が株価を上昇させていて、半導体銘柄やマイクロソフトがけん引役となりました。

年始にアップルを格下げする会社が相次いで、年始はApple主導で米株安。

アップルはその後に盛り返しましたけど、AI材料のない銘柄なので期待薄という感じ。

テスラはマグニフィセント7からの1番の離脱銘柄になった印象です。

根強い個人の人気やアークKの買い増しはニュースになりますが…

 

 

今年のメインテーマともいえる米大統領選は共和党指名候補が1月段階で「トランプ氏VSヘイリー氏」の一騎打ちの構図に。

トランプ前大統領の人気が凄くて、彼が共和党候補に選ばれる可能性が高そうです。

バイデン大統領は支持率の低迷が続いていて、トランプ氏が出るから出馬するという動機からも大統領選の中心人物はトランプ氏に決定ですね。

 

日本は意味不明の強さで37,000円肉薄の場面も

 

日本株は新NISA効果などにささやかな期待がありましたが、元旦に地震や2日にJAL機炎上という大事件。

雰囲気が前向きとは言えないスタートでしたが、株式市場が始まってみるととんでもない強さ。

結局すごく上げた第2週は「外国人買い個人売り」のパターンだったので、新NISA効果は直接無かったのですが兎に角強かった。

 

高値を付けたのが日銀会合の結果発表の日で、37,000円付近まで上昇がありました。

月末でも利益確定などが目立つこともなく36,000円台を維持。

 

ドル円は昨年末に「米利下げ日銀マイナス金利解除」という予測がされ、ドル安円高を見込んでいましたが、始まってみると去年と同じく円安ドル高。

石川県の地震の影響もあって1月の日銀会合が修正なしが意識され、ドル円148円台後半まで記録。

 

 

日本の政治は国民に呆れられていて、岸田派、二階派が派閥解消という展開に。

岸田首相の支持率はさすがに低くなりすぎて下げ止まったようです。

秋の総裁選まで賃上げ含んだ経済対策ぐらいしか、頑張れるポイントが無くなりました。

新NISAを作った以外は特に日経TOPIX上昇に寄与していないようです。

 

日米ともに主要株価指数が最高値更新で堅調といえる

米株の月末の引け味が悪く、ちょっと2月相場は心配なのですが、昨日の2/1はしっかりあげました。

日米ともに主要指数が最高値更新する相場で、弱気になる状況ではないのでしょう。

とはいえまだ決算も残っているし、政治の問題や地政学リスクなど変動材料が豊富にあるので楽観に傾きづらい印象です。

 

日本は米株無視の強さを見せつけましたが、長期的には米株に連動するでしょう。

その米株は「利下げ期待」と「ハイテク株高」が2大エンジンで、これが2月以降にどうなっていくかがポイントだと思います。

ハイテク株高はAIバブルとも言われていて、どこまで期待が続くのか誰も分からず手探りの状況が続くのでしょう。

 

日本は3月の配当権利落ちなどの需給イベントなどを追い風にして、バブル後高値を一気に超える展開もあるかもしれません。

しかし市場が為替を気にするかもしれないし、日銀の金融政策修正も油断ならない材料です。

海外投資家の買いのマインドが続かないと、史上最高値更新は難しいでしょう。

 

いつも言うとおりに「相場予測は当たらない」ので、決まりきったシナリオが見えているより五里霧中という状況の方が投資家が調子に乗らず良いのかもしれません。

日々注意深くウォッチしていくのは神経が疲れるし、株価変動もストレスになりますが…

 

2月も頑張っていきましょう!