年末年始の解説に毒される前の自由な考え
年末の相場まとめ記事とか読む前に
まだ本格的に相場まとめ記事などを読んでいない段階で、各指数の方向性や展開を書いてみます。
12月に入ってからの相場記事にかなり24年展望的なことは書いてあって、毒されているといえば毒されているのだけれど。
23年末の大晦日に考えている、各指数の方向性などです。
個人の根拠は無い方向性だけの勝手な予測です。
最後の方に書きますけど、どうせ相場は自分の思う方向に動かないので「予測を当てること」よりも「現状の動きに乗る」ことの方が大切。
当たらない予測をなぜするかというと、予測無しで相場をみていくことはストレスだから。
普段からニュースを断絶してチャートだけ見れば予測しない運用ができるかもしれません。
けどそれはあまりにも日々が丁半博打的で、値動きが何によってもたらされているか分からなくなるでしょう。
相場の参加者大半が反応する経済指標のタイミングは知っておくべきだし、動く方向性もつかんでいたほうが予測の弊害性以上に大半の人は上手く動けるように思います。
では、各指数ざっくりと書きます。
SP500
年を通しての下落は考えていません。
利上げの累積で経済に悪影響が出てくるかと、大統領選挙が2大テーマになるかと。
23年のナスダックとSP500は24年の利下げを多分に織り込んだ数字なので、24年も同じような幅で上昇するとは思ってはいないです。
年間通して毎日均等額を積み立てていけば、年内に上下動はあれど年末には23年終値よりは上がっているでしょうという緩い感覚。
大統領選挙は本当に「バイデン対トランプ」になるのかな?
党内人気順だとそうなってしまうのだけれど、バイデン氏は高齢問題が心配ですね。
もしトランプ氏が再選したら(その結果は民意だから良いのですが)、アメリカの分断がより強まり今後の国としてのまとまりがつかないのではないかと思います。
政治や世の中の動きと株価の動きはまた別なので、米株自体は大統領選に一時は引きずられても堅調さは維持すると見ています。
23年はVIXが低位で推移しすぎたので、24年は23年より荒れる展開になると思っています。
日経平均
米株は前年に上げても翌年上がるイメージあるけど、日経は前年強いと翌年頑張れない気がしてしまってます。
とはいえ今後どこかで書くと思いますが、初めてTOPIXと日経の積み立て投資を始めました。
24年は冴えなくても25年以降でバブル後最高値更新はできるんじゃないかな。
24年の日本株の大事な要素は下記の点
・金融緩和の修正有無とその影響
・東証の企業改革推進
・ドル円の方向性
・新NISA効果
金融緩和修正は日銀が現状維持バイアス強そうで、思い切った変更は見られないかも。
流石になにがしかの修正はするだろうけど、「マイナス金利解除するがYCCは維持」というように、急激な変動を抑制する複雑な手法を組み込んでいくように思います。
とはいえ市場は先を行くので、日経やTOPIXは翻弄されるでしょう。
日銀が思い切った緩和修正をしてくる場合は、東証の市場改革や政府の株価対策に期待。
新NISAで国民全員が相場参加する前提(実際の口座開設有無は別にして)なら株価下落を阻止する動きを政府はする必要があるでしょう。
そのためには東証も使うしGPIFも使うし、企業にも直に暗にいろいろ促すはず。
日経やTOPIXが200日移動平均線試すような局面が来るはずと思っていて、スポットで大量買いしたいです。
新NISAは全体的にはプラスだろうけど、具体的な成果が出るかは不透明。
設定金額の大半が米株への積立投資のようなので、全額が日本株の直接の底上げにならないでしょう。
米株への投資でドル買いならドル円への影響から間接的に日経TOPIXに影響はあれど、その影響は読めないですね。
あまり過剰な期待はしない方が良いのではないかと。
ドル円については米株の利下げや日銀の利上げ有無とそのタイミングで変動が大きそう。
日経TOPIXは円高を嫌気して下げてしまう場面が23年は続きました。
円高をポジティブに捉えるようにマーケットが変化できるかがポイントでしょうか。
ドル円
円高方向で見ています。
けど23年の150円からは円高方向に行くと考えているだけで、水準としては130円半ばが平均になる程度では。
120円とか110円台が定常化するとは思えないです。
130円は150円から見れば円高だけど、水準としては円高と言えるのか?
それは基準をどこに置くかにもよりますが、ここ10年ぐらいで見たら130円台でも水準的には十分な円安と思っています。
23年も年初は円高が予想されて結局22年の高値に迫る150円台あったので、24年も140円台で推移するのかもしれません。
為替なんて長期で投資しない刹那的なものなので、長期的な見通しは割とどうでも良くて目先の動きに対応するだけだと思ってしまいます。
円高に賭けて長期売りしているとスワップもかかるので、戻り売りも難しい手法かと思います。
日銀の政策修正でドル円の動くは激しくなるのを見越して、世界中の為替トレーダーが24年注目する通貨ペアだと思います(それがまた短期のめちゃくちゃな動きを誘発する)
ゴールド
上下はするでしょうけど、基本的には上がっていくと思います。
理由はこの世界で地政学リスクや混乱が無くなることは無くて、パワーバランスなどは時間が経つごとに深刻になると思っているから。
安全資産としての金は買われる局面があると思います。
それより大きな上昇理由は金利低下ドル安ですね。
金利のつかないゴールドへの投資の敷居が下がるでしょう。
原油
これは一番分からなくて、難しいかも。
年間の着地点が上か下かも見極めにくいですね。
もともと値動きが激しい中で、OPECプラスなどの結束感が崩れていて価格統制機能が弱まっているのでコントロールする主体が不安定。
インフレ再燃を防ぐためには上がらない方が良いのだろうけど、経済が堅調ならガソリン価格や石油需要も増えるはずだし。
地政学リスクも産油国や輸送ルートで発生すれば上昇要因ですが、そのタイミングを当てるのは難しいでしょう。
超短期のトレードしかないですね。
相場予想の当たり外れは重要ではなく、修正したり対応する力が重要
指標等の予測は以上です。
そして予測しておいてなんですが、どうせ予想は当たらないと思うべき。
大事なのは24年末の水準の予想に固執することではなく、24年の相場の動きに対処していくこと。
結果的に23年末に予測した水準が24年末に完璧に当たったとしても、その過程の値動きを予測するのは無理。
相場やトレード(特にトレード)は長期的な見通しよりも、その過程の値動きで退場させられる投資家が多いです。
「24年末の水準は当たったけど、退場しました」「全く儲かりませんでした」が一番ダメなパターン。
結果的に儲けられれば24年末の水準予想は真逆に外してもOK。
資産形成は米株という大原則
年内の動きに対応するといっても、過去の値動きを見る限り株(とくに米株)は年単位で見れば上昇してきています。
投資行動としては積み立てて買い一択なんですよね。
長期的に見れば弱気派は全員外しているのだから、悲観的な意見を聞いて売りポジションは数年単位で見ると分が悪い。
もちろん過去の値動きは将来を保証しないので、今後とも株価が上がり続ける保証はありませんが。
しかし他の上昇実績のない金融商品が今後上がるとは多くの人が思わないし、多くの投資家が長期的に買う商品しか値上がりは継続しないでしょう。
相場環境へのコメント
米国相場
年末で休場。
米株は年末年始よりクリスマスの方が休暇観強いので、日本人とはまた違った感覚で年末を過ごしているのでしょうね。
年始は1日のみ休みで2日から取引再開、年始ムードも日本とは全然違いそうです。
日本相場
本日は大晦日。
さすがに社会全体で休みの人が多いので、街中の時間もゆったり動いているように思います。
個人的に年末のラストスパートで片付いたことが多々あり、節目で動く人間の心理は不思議だなと思います。
なんの条件が変わっていなくても、年末の今に想像している相場と5日後の1月4日に始まる相場では相場の考えや雰囲気が変わっているかもしれません。
日本の大発会は4日。
大納会30日の米国相場と新年の2日3日の米国株の動きを織り込むことからスタートです。
その他
非常に興味深い。「本名公開」は相互承認の最終段階なんだ。身元特定リスクもあるからの動きだけど、奥ゆかしさがあっていいね。
— ぽろ (@champoro1) 2023年12月31日
本名、好きになってから アプリが生んだ恋愛の駆け引き - 日本経済新聞 https://t.co/gPbsXXkQTv
これからの世界で日本が影響力を持って主導的に関与していけるケースは少なくて、基本的には世界的潮流に対応していくしかない。
— ぽろ (@champoro1) 2023年12月31日
どうなる2024年 「日本の論点」まとめ読み - 日本経済新聞 https://t.co/atCFsK7AJj