年末の予想どころか翌週の予想すら当てられないのが実態
年始から誰も予想していない大きな上昇
24年始まっての日本株、凄いことになっていますね。
あっという間に35,550円突破ですよ。
証券会社とかエコノミストの大局的な視点、相場予想の日経平均の年間レンジとかいきなり違っている人出てます。
年始2週間で予想外すとか、その人たちの信用大丈夫ですか?
弱気派で3万円以下まで下がると言っていた人、ハードルが2,000円ほど上がっています。
ドル円の進行を前提に日経の変動を語っていた人達も、ドル円まだ145円程度でこんなに上昇してしまいましたよ。
「だれも予想を当てられない」
これが唯一の真実だというオチですね。
ここから24年末の予想を当てたとしても、ただ数字が合っていただけでしょう。
相場は最終的な答えがあったとしていても、そこまでの変動が激しければポジションが持たないんですよね。
長い投資経験で「日経はレンジ相場」という人ほど損してそう
先週の海外投資家の売買動向が出ていないから現時点では予想ですが、買いの主体は海外勢と推測されます。
新NISAという援護射撃に、この週はSQで踏み上げの動きもあり圧巻過ぎる上昇。
NISA初心者の人もビビったでしょうけど、ベテランもビビっています。
初心者は年初から「売り」ポジションは少ないと思います。
相場で買いを逃したのは悔しいものですが、知識がありショートに踏み切ったベテラン勢は悔しいどころではないはず。
私は投資経験10年以上あるのですが、日経平均ってレンジ相場で「弱い」印象が強いです。
あんまり高値を取っていく印象が無いんですね。
昨年の5月の連休付近に今回のような上げもあったので、レンジ相場と思う気持ちは切り替えなきゃダメ。
だけど経験ある人ほど日経平均を信用してないから、頭では理解していても「下げ」に賭けてしまったりする気持ちがありそうです。
去年の秋から年末も何度も終値の最高値更新できなくて、壁を前に跳ね返されるあの感じ。
あの情けなさが日経平均の標準なので、レンジ上限とか突発的な上振れは「取り急ぎ売っとくか」と打診売りしたくなるんですね。
年始といっても新NISAが実際に始まったぐらいしか変化はなかったはず。
そうならば昨年末終値からの極端な上昇はイレギュラーな動きに思えます。
長期的には平均に回帰するはずだし、少なくとも急騰の反動としての下落はあるし過熱を示す指数も漂っている。
そう考える「売り」仕掛ける人の気持ちも分かるんですよね。
騰落レシオ、空売り比率、移動平均からの乖離率とかで過熱感見ている人も、「売り」発動する条件そろってましたもんね。
それでも下げずに、むしろその動きがあったからこそショートを「養分」にして、更に信じられない上昇をしてしまう。
相場っていうのは本当分からないですね。。。
予想は当たらないし、経験からくる突発の対応も悪手に終わる。
年始から日本株相場に多くの人が振り回されています。
相場環境へのコメント
米国相場
12日の米国株の動きについては下記記事に書きました。
米株は月曜日が休場で4日立会。
米国は月曜日にアイオワ州の党員集会。
指名候補者争いが始まり、米国大統領選挙のスケジュールが本格的に指導することになる。
選挙イヤーの2024年の最初の台湾総統選挙は与党の勝利に終わった。
中国政府に迎合しない候補者が選ばれたことが、台湾の民意となるのだろう。
米国は歓迎するだろうが、中国側は内心面白くないと思われる。
具体的に何かをしてくるなら、米中対立の一環としてリスクオフ材料に。
先週金曜から始まった米国決算が本格化していく。
小売売上高などの経済指標に反応するだろうが、企業決算から景気を解釈する動きの方が相場反応に影響が大きそうだ。
日本相場
今週は米国が月曜日休場。
通常なら月曜の日本株は金曜の米国織り込んだ後は、開店休業状態になるはず。
しかし先週の凄まじい買いのモメンタム、金曜引け後に小売り企業などの決算で材料はあるのでお祭りが続くかもしれない。
先週の日経平均とTOPIXの異様な上昇は、海外勢の先物買いが原因とされる。
真相は週間の売買動向の確認が必要だが、月曜日に米国勢の参加が見られないことで分かることがあるかもしれない。
先週強かったTOPIXコア30の変動に注目したい。
仮に月曜日が急落したとしても急騰の反動と見なされるだろう。
初押しだから日本の投資家の押し目買いもあると思える。
15日に東証が「資本効率や株価を意識した経営」の企業を公表する。
選定された企業、選定されなかった企業、それぞれに反応があるだろう。
台湾総統選は与党が勝利した。
こちらは中国側の反応待ちとなるだろう。
選挙前のように経済制裁的な動きを見せてくれば、日本付近の地政学リスクの高まりで相場に悪影響を及ぼす可能性がある。
翌週の月曜日と火曜日が日銀会合となる。
週末にかけて動きにくくなるのが通常のパターンとなる。
今回は春闘の結果も分からないし、石川県の地震も考慮され政策変更は無さそうだ。
それだけに予想を裏切るような兆しが見られた場合は、相場は動揺するだろう。
今週は終始買い気の強い地合いだった。日経平均はわずか1週間で2000円強も上昇。これまで何度もトライしては跳ね返されてきた昨年7月の終値ベースの高値を一気に上抜け、バブル崩壊後の高値圏に突入した。
今週とありますが9日から12日の週のこと。
凄い上昇でしたね、もう手が付けらない嘘みたいな強さでした。
同時期の騰落率は、日経平均が+6.59%だったのに対し、東証グロース市場指数は+1.33%、東証グロース市場250指数は+2.09%だった。
金曜日に日経の傍らふと見たらグロース250は700pt割れていた場面あって、新NISAの恩恵なさすぎ。
その他
24年は世界で選挙イヤーの言われるが、トップバターの台湾総統選の結果が出た。
中国側の反応が気になるところ。
「テスラのドイツ工場の一時的な操業停止」というような具体的な企業影響が出てくるのは嫌ですね。
安全通貨のドル買いやリスク回避の米債券買いなどが株式に影響を与えるようにも思えます。