※末尾に記載の注意事項をご参照の上、本記事の閲覧をお願い致します。※
マーケットで注目の材料(中長期)
■米国の長期金利の上昇■
- 米景気が好調でFRBが政策金利を「より高く・より長く」のスタンス
- 10/9週からFRB高官がハト派コメントに転換、利上げより高金利維持の方向か
- 米中長期債の発行規模拡大に伴う需給悪化
- 政局混迷に伴う信用リスクの高まり(つなぎ予算成立で政府機関閉鎖を一時的に回避中、10/11スカリス共和党院内総務が下院議長の指名獲得で近日中に議長投票か→10/12共和党議員の支持得られず議長選出されず議長選から撤退、マッカーシー下院議長解任後の公認未定)
■中東地政学リスクの高まり■
- イスラム組織「ハマス」によるイスラエルへの攻撃を発端とした中東情勢の混乱
- 「ハマス」への支援有無によりイランに原油輸出規制強化の可能性
- 石油輸送回路の遮断リスク
- 中東からの原油供給が変動する可能性
- 10/12:サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相が市場の安定を保つことに「積極的になる必要がある」との見解を示し、周辺産油国からの原油供給に影響するとの懸念が和らぐ
■その他■
- 世界的なインフレ
- ウクライナでの戦闘長期化
- 米中対立
■前日の投資判断■
株式市場
S&P500/ナスダック 見送り
2023年10月12日
— ぽろ (@champoro1) 2023年10月12日
主要3指数は5日ぶりの反落。
CPIの総合値が予想を上回った。
午後の30年物国債入札が「低調」と受け止められ、債券利回りが上昇した。
インフレが続く状況、低下傾向の米金利が再び上昇を見せたことで株式には逆風となった。
S&P 500 Map https://t.co/rNzsa6HNhO via @FINVIZ_com
CPIコア指数は予想と一致。前月から伸びも鈍化した。
— ぽろ (@champoro1) 2023年10月12日
今週はFRBのハト派コメントで米金利が低下し米株式が上昇していた。CPI結果を受けてのFRB高官コメントが待たれる。
週間石油在庫統計では原油在庫が市場予想以上に増加。
重要経済指標が通過し、市場参加者の関心は7〜9月期決算発表に向かう。 pic.twitter.com/niAozlX15s
米金利低下で投資家が楽観に傾き過ぎた可能性。
CPIの微細な変化に反応が極端に感じ、国債入札にも金利が大きく上昇した。
前日まで5日続伸続けた反動が出る可能性があり、「見送り」
企業決算が進めば、金利反応が薄くなっていくと思われる。
日経平均 見送り
2023/10/12
— ぽろ (@champoro1) 2023年10月12日
日経平均は大幅に3日続伸。558円高の32,494円で高値引け。
節目の32,000円や25日移動平均線などを一気に奪還。日経は3連騰で約1,500円の上昇。
今晩のCPIに対する様子見姿勢は薄く、米金利低下を好感し半導体株などが牽引した。レーザーテックが年初来高値を更新。
アジア株も堅調だった。 pic.twitter.com/6sffpzyChv
前日の日経平均はCPI前の様子見もなく、大幅に3連騰となった。
米金利低下を好感して、半導体株が上昇をけん引した。
3連騰による上げ幅が約1,500円となっている。
米国市場では金利上昇により株式下落となった。
日本株は米金利低下を材料に上げてきたことが全てなので、金利上昇は単純に逆家庭を引き起こすと見る。
連騰による熱も冷ます必要がある。
本日SQで波乱の可能性があるため「見送り」とする。
今後は米国の決算に関心が向かえば、米金利に振り回される傾向は低下していくと思われる。
FX
ドル円 見送り
米金利上昇でドル買い優位に。150円の日本政府の介入水準が近づく。
為替介入前提のショートにはしたくないので、見送り。
ユーロドル 見送り
前日に今週の上昇傾向を打ち消す売りが出たので、見送り。
ポンドドル 見送り
前日に今週の上昇傾向を打ち消す売りが出たので、見送り。
豪ドルドル 見送り
前日に今週の上昇傾向を打ち消す売りが出たので、見送り。
株下落と金利上昇のドル買いで非常に大きな売りが出た。
値動きの変動幅が大きすぎて、もっとも手控えたい通貨ペア。
コモディティ
金 見送り
ドル高はマイナスも、中東情勢以降に買われる流れもある。
米金利の動向見守りたいので見送り。
原油 見送り
中東情勢の供給懸念の緩和、米原油在庫の増加など買い材料は減ってきている。
しかし83ドル以下への低下が起きるだろうか?
次の動きを見極めたいので見送り。
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