米国市場概況
2023年7月21日の米国株は高安まちまち。経済指標の発表もなく、決算や週間のリバランス反応が中心。公益やヘルスケアなどのディフェンシブ株が堅調で、24日からのナスダック100「スペシャルリバランス」を警戒したかハイテクが軟調な動き。
— ぽろ (@champoro1) 2023年7月22日
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ダウ平均はほぼ横ばいと言える数値だが、10日続伸。2017年8月以来の長さ。
— ぽろ (@champoro1) 2023年7月22日
日銀が来週の会合で現行政策を据え置きとの観測報道がロイター、ブルームバーグから発信されドル高円安が進行。
しかし来週の中銀ウィークを実際に確認したい意向もあり、急伸後は動きが限られた。
原油は上昇し4週続伸。 pic.twitter.com/ZewHkbM1zK
相場へのコメント
この日の米国は主要経済指標もなく、来週の中央銀行ウィークも控えて動きにくい展開。
前日からのハイテク安が継続したが、ディフェンシブ銘柄などが上昇し主要3指数が前日終値からほぼ横ばいで終了した。
ダウ平均は10連騰で今週負けなしとなった。
なにより決算の好感が大きかったが、株式市場全体に浮揚感があり、年初来の上げ幅で他2指数に劣後しているダウは再評価の対象となった印象。
ナスダックは今週のテスラのネットフリックス決算から利益確定の動きが目立っている。
この日はナスダック100のスペシャルリバランスも控えて動きにくかったようだ。
セクターローテーションが進んでいるのは株式市場の足腰が強くなり、良いことだと思う。
この日動いたのはドル円相場だった。
ロイターとブルームバーグが来週の日銀会合で金融政策の据え置きの観測記事を発信。
それを受けて急激にドル高円安が進んだ。
来週の中央銀行会合ではFRBが0.25%利上げ、ECBも0.25%利上げがほぼ確定的となっている。
日銀会合だけがミステリーな状況だったので、観測報道で動きが出た。
しかし実際に会合を見たい参加者も多いのか、急変動の後は動意に欠けた横ばいの動きだとなった。
なお、財務省の神田財務官は21日に為替市場での円安進行に関連して、「緊張感を持って注視している、過度な変動は望ましくないという観点からあらゆる手段を排除せず検討していく」などとコメントしている。
為替介入警戒からも一段のドル高円安は発生しにくいかもしれない。
今週は様子見姿勢の強い週で小動きが予想されたが、ダウの健闘などにより米国株式市場の良い雰囲気は保たれた。
流石に10連騰はやり過ぎなので調整あるかもしれないが、出遅れているダウには過熱感が乏しい。
ハイテクの株価上昇が減速したとしても、景気後退懸念がなければ決算後もディフェンシブが上昇していくことに期待したい。