ぽろの投資日記【相場コメント】

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日米株の週間見通し【2023/7/24-28】中央銀行ウィークに日米決算本格化 為替と株価が大きく変動する週と予想

全般

【市況】来週の【重要イベント】NASDAQ100の特別リバランス、FOMC、日銀会合 (7月24日~30日)

kabutan.jp

 

為替市場

中央銀行の決定会合が最も大きな変動要因になるだろう。

26日FOMC→27日ECB→28日が日銀というスケジュール。

 

FOMC

0.25%利上げの見込み

市場は9月以降の利上げ停止を想定

パウエル議長の見通しがタカ派の場合にサプライズか?

 

ECB

0.25%の利上げの見込み

次回以降の会合でタカ派封印すればサプライズか?

 

日銀

金融緩和継続の見込み

YCC修正があればサプライズか

 

 

FRBとECBは利上げが事前に織り込まれていて、先行きに対する言動に注目が集まる。

 

日銀は事前予想が固まっていない。

市場が疑心暗鬼の為、事前ポジションが一定でない。

どのような結果が出ても市場は揺れる可能性がある。

 

 

基本的には中央銀行は先々の政策修正余地を残しておきたいはずなので、あまり確定的なことは言わないかもしれない。

FRBは次回会合が9月と主要な経済統計も2回チェックできる状況。

この段階で先行きに利上げ姿勢を示すなら、相当のタカ派ということになる。

 

 

日銀は発表を実際に見るまでは真実が分からないわけだから、事前にはどのような予想もギャンブルだろう。

 

 

 

米市場

24日の月曜日にナスダック100のスペシャルリバランスが実施される。

マグニフィセント・セブンと呼ばれる存在感が大きくなり過ぎた7銘柄のウェイト調整が行われる。

これは具体的にどんな影響が出るのだろうか?

だれにもよくわからないところがあるだけに不気味だ。

金曜日のナスダックを見る限りは、前日比横ばいで大きな動きは無かった。

 

決算発表が本格化する。

火曜のマイクロソフト、アルファベット水曜のメタあたりが注目か。

先週はテスラとネットフリックスが決算後に下落。

事前に期待が高まっている銘柄が決算を機に墜落パターンが定着すると株価指数は急落もあるかもしれない。

 

 

日々の決算を除けば一番の注目は火曜から水曜にかけてのFOMCだろう。

0.25%の利上げは確定的と見られている点は良いのだが、市場はその先に利上げがない前提となっている。

パウエル議長が先行きに更なる利上げ姿勢を示すとサプライズとなるだろう。

 

 

日本市場

先週の日経平均は週間で約87円の下落。

週足では3週連続で陰線を形成した。

米が堅調で円高も一服感あったことは追い風だが、ASMLやTSMCという半導体決算が悪く日経に大きな下押し圧力となった。

TOPIXは堅調な値運びであり、日経は指数寄与度の高いセクター影響が大きく出た。

 

今週は木曜にFOMC結果を織り込み、金曜に日銀会合。

主要企業の決算も半導体アドバンテストなどがあり、日経に影響は大きそう。

IPOが6社予定と新興市場も独特の資金フローで波乱があるかもしれない。

 

米株もFOMCと各企業の決算で古幅が大きくなりそうで、波乱要因が多数。

週前半は模様眺めでも後半2日が特に大きな変動をもたらしそうだ。

 

日銀会合は事前予想で金融緩和維持が優勢だが、YCC修正を見込む声も残っている。

無風通過とはいかないだろう。

緩和維持になったとしても新規材料ではないことを考えると、下方向のリスクが高いかもしれない。

その時の日経の値位置にもよるので反応の予想は難しいだろう。

 

 

 

その他

 

先週も中国経済の減速懸念が高まる結果に。

大型の経済対策は出てこない様子で、個別に小規模の対処しか打たないようだ。

そうであるならば、変化は月単位で見ていくしかないだろう。

昨年のコロナ封鎖の影響から前年同月比では数字が良くても、センチメント改善するかは難しい状況だと思われる。

秋以降は米国が選挙モードになり、中国バッシングも熱を帯びるだろう。

少なくとも今年いっぱいは市場の大きなリスク要因といえそうだ。