米国市場概況
2023年6月23日の米国株は全面安。
— ぽろ (@champoro1) 2023年6月24日
欧州主要国と米国の6月PMIが市場予想を下回り、今週の中銀利上げ姿勢と併せ将来の景気悪化懸念が強まった。
全11セクターが下落し、最も下落したのは公益。
週間で主要3指数がそろって反落となった。
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今週は相場を動かしたのは米国以外の中央銀行の利上げ姿勢と、米国パウエル議長の2回の発言だった。景気悪化懸念から安全資産への逃避が強まり、債券買いが強まり金利は低下した。
— ぽろ (@champoro1) 2023年6月24日
原油は下落、ゴールドは上昇も伸び悩んだ。ユーロは欧州景気懸念から売られてドル上昇で商品価格は割高感が出た。 pic.twitter.com/jnVo7p8hbo
- 米株は全面安症状
- 欧米の製造業PMIとサービス業PMIが悪化したことで景気悪化懸念が強まり債券買い、株売りが起きた
- 全11セクターが下落 公益、一般消費財、不動産、ITは1%超の下落
- 欧州の景況感悪化を受けて欧州国債の利回りが大幅に低下し、米長期金利も連れた
- 週間ではダウが-1.67%と4週ぶりに反落、ナスダック総合は-1.44%と9週ぶりの反落、S&P500が-1.39%と6週ぶり反落
- ナスダック総合は2019年3月以来最長となる8週連騰が止まり、S&P総合500種は21年11月以来最長となる5週連騰が止まった
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サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は、年内あと2回の利上げ予想について「現時点で非常に妥当な見通しだ」と述べた
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アトランタ連銀のボスティック総裁は講演で、追加の利上げに慎重な姿勢を示した
- 2年債と10年債の利回り格差は一時マイナス101.2bp 3月以来の水準に拡大 前日の1.00%から拡大し、3月以来の大きさとなった。景気後退の前兆とされる逆イールドの傾向が強まっている
- 米S&Pグローバルが23日発表した6月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は53.0と、3月以来3カ月ぶりの低水準
- 6月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)速報値は46.3と前月48.4から低下し好不況の境目とされる50を下回った水準が続いた 6カ月ぶりの低水準となり市場予想49.0も下回る 高インフレによるコスト圧力などが影響し、景況感の悪化につながった サービス業PMIも54.1と前月(54.9)から低下し2カ月ぶりの低水準
- 23日発表の6月のユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI、速報値)は総合で50.3と市場予想(52.5)に届かず、5カ月ぶりの低水準となった。前月は52.8 国別ではフランスの総合PMIが2年4カ月ぶりの水準に低下。
- 中銀の利上げ姿勢もあり欧州景気の悪化への警戒からユーロ売り・ドル買いが優勢となった
相場へのコメント
今週は世界で中央銀行の利上げ姿勢が鮮明になったが、週末に経済指標の悪化がダメ押しとなり株価指数は下落。
FOMCでのFRBの年内2回の利上げを織り込むFFレートを市場は実現しないと見透かしていたわけだが、今週のパウエル議長中心とするタカ派姿勢に気圧されたような印象。
経済指標のダメ押しでノックアウトされたような終わり方で、主要3指数の週間上昇も止まったことはネガティブな印象。
インフレと利上げは材料として終わった感出ていたが、再び市場のテーマとなってしまった。
インフレは最初はコロナに起因したサプライチェーンなどの問題から始まり、最近は人手不足などの賃金上昇圧力が止まらず物価高を誘発している。
経済を破壊して息の根を止めることで不景気を引き起こすしか流れを止められないのだろか。
株価はスルスルと上がってきたが、今週は打たれてしまい市場が悪材料に敏感に反応する雰囲気になってきた。
経済指標などが改善するとは思えず、将来を見通した株価は下げていくのだろうか。
手段と目的が逆になったような見方となるが、解決策はそれでも何故か株価が上がっていくことしかないと思う。