個人投資家 ぽろ 相場日記

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今週の見通し 米国は決算が続くテスラやラムリサーチなど 日本は23日ニデックから決算が本格化 週末に衆議院選挙、自公は国民に納得と共感を得られるか? 2024年10月20日

先週の振り返り

marutopeke.com

今週の見通し

kabutan.jp

■米国

ダウとS&P500が最高値圏、ナスダックが続くか

先週の金曜日にダウとS&P500が終値で最高値を更新。経済指標は堅調で0.25%以上の大幅利下げ観測は後退し、年内2回利下げも1回は見送りか?との観測も出ている。そのためか10年債利回りの上昇なども起きているが、米株は堅調。決算もハードルが低いからか、総じて反応が良い。

今週は個別株の決算には反応か。しかし大統領選挙が近くアクセルは踏みづらい

先々週から決算が始まり、今週も続く。

22日にテキサスインスツルメンツ

23日にラムリサーチ、テスラ、コカ・コーラ

来週に大型テックが控えていることや、不透明な大統領選挙が控えている。個別反応はあっても、相場全体は様子見姿勢が抜けないだろう。

生成AIの好調は織り込み済みか

先週はオランダのASMLが25年の受注に関して弱気な見方を出して波乱が起きた。しかし生成AI分野に関しては堅調なようだ。TSMCの決算でも生成AIの需要は非常に強いとの意見が出た。またエヌビディアが証券会社との投資判断引き上げもあって分割後の最高値を更新した。

これらを考慮すると生成AI関連は好調が織り込まれている可能性が高い。逆に言えば半導体の他の分野に注力してる会社はネガティブな反応になるかもしれない。生成AIも来週以降のメガテックの投資額が減少などしていればネガティブになる可能性はあるが…

大統領選挙は賭けサイトの変動に注意か

先週の後半から賭けサイトでトランプ氏の当選確率が高まっているという報道が目立った。オッズに変化が起きた原因はよくわからないのだが、賭けサイトでの勝率が上がったから当選するのではないか?との味方からトランプ関連銘柄が上昇してきた。

トランプ政権は銀行への規制緩和→銀行株買い、インフレ→金利上昇、金利上昇でドル上昇→ドル買い他通貨売り、と他にもあるだろうが分かりやすいところでトレードが起きているようだ。議会選挙でも共和党が過半数を占める完全勝利も増えているとか。

しかし2016年は圧倒的不利と見られていたトランプ氏がヒラリー氏を圧倒してまさかの大統領になったわけだし、直前の強さが当選を約束するわけではないだろう。勝ちが確定するまで時間がかかるとも言われており、開票してみないと分からないことからも決め打ちは厳禁だろう。

今週は賭けサイトがハリス氏に傾いてトランプトレードの逆回転もあるかもしれない。

中東情勢はヒズボラが更なるエスカレートで新局面入りとも

バイデン大統領は先週にハマスの最高指導者シンワル氏が、イスラエルに殺害されたことを受けてこの紛争が「収束に向かう」見立てを示した。しかしヒズボラはそのシナリオは持っておらず、さらなる対立を選ぶ模様。中東情勢の緊迫化や急変動には今週も警戒。

しかしVIX18台と警戒ムードは薄い

10月は株式に波乱が起きる季節でもあり、特に今年は大統領選挙がある。イスラエル絡みの紛争も落ちつきどころすらわからない状態。

例年でさえ大統領選挙の直前は不安定な動きが想定されてきた。しかし今年の現状は落ち着いて、むしろ指数が最高値を更新する好調ぶりを見せている。先週末でVIXは18台に低下。中東紛争への区切りも見えない中でマーケットは変動を予想していない。こうなると株式の変動は選挙後なのでは?という見方をする記事もある。

現在のマーケットに変動をもたらすとしたら、よほどのサプライズが起きるのではないか。急落は見えている材料、予測されている現象からは起こらない。このまま何も起こらずに上がり続けるかもしれないが、個人的には短期ポジションは今週から解消していく予定にしている。

経済指標

22日

IMF経済見通し

23日

米9月中古住宅販売件数、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、G20財務相・中央銀行総裁会議(ワシントン、~10/24)

24日

米国10月製造業/サービス業PMI 、米国9月新築住宅販売件数 
25日
ドイツ10月Ifo景況感指数 、米国9月耐久財受注

■日本

8営業日連続で陰線

先週は日中の買い手が不在で、特に午後の売りが厳しかった。欧米投資家が後場に売っているかまでは分からないが、積極的に買っていないことはなさそうだ。海外勢は買ってないとして、急落もないので国内勢が押し目買いしているのではないか。そもそも相場参加者も限られていて、更に上値を買う投資家がいない雰囲気があり、日経は8営業日連続で陰線となっている。

米株堅調も連動できない日本株、米株が下がったら...

半導体関連の強弱感の対立、27日の総選挙結果待ち、3月決算の手控え。日本株を投資家が様子見をする理由はそんなところだろうか。米株は堅調そのもの。先週末にダウとS&P500は最高値を更新、ナスダックは更新ならずもエヌビディアが分割後の高値を付けている。ナスダックも高値更新の流れにありそうだ。

しかし日経やTOPIXへの反応は鈍い。米株高がなければもっと下がっているはずで、米株下げが起きた場合はどうなるだろう。現在の押し目買いでは支え切れないかもしれない。

半導体はASMLで売られ、TSMCで買われず…

半導体銘柄は日経平均への寄与度が大きく、カンフル剤のような役割だ。先週はアドバンテストはエヌビディアに連動で買われ、ディスコは決算で買われた。しかし買いが他の銘柄に波及しない。SOXが上がればさすがに売られはしないが、東エレク、レーザーテック、スクリーンなど買いの動きは鈍い。ASMLの悪い動きでは売りが出たが、TSMCの良い決算では好反応がすぐに消失した。

今週は米国でラムリサーチやテキサスインスツルメンツの決算がある。これらに対して下げだけ付き合っているようではつらい。全体的に売買代金が少ない中、せめて変動確率を上げる半導体株には頑張ってほしいものだ。エヌビディアなどが下げたらお通夜状態になるかもしれない。

ドル円150円乗せも株買いが起こらない

ドル円は8/1以来の150円台乗せを達成。しかしこれも特に株買い材料にならず。1か月で10円ほど円安ドル高が進んでいる。150円到達も特に円安の動きが出てこないのは、三村財務官のけん制発言効果があったのだろうか。

先週にはECBが利下げをしている。インフレ動向より経済動向をケアする利下げで、12月も利下げをしそうだ。日本を除いて全世界的に利下げ傾向である。経済状況を見ると米株が1番強い。なので経済ケアの点での利下げでは、米国が最もペースが遅くなるように思える。なので米金利は高くドル高の状況は続きそうだ。日本の財務官がけん制発言をしても、一歩進んで政府が為替介入したとしても、全世界的なドル高の流れが変わらなければ円安は進行していくかもしれない。

先週は150円台に乗せても輸出関連株が上がらないかった。さらなる円安は日経TOPIXを上昇させるかもしれない。が、投資マインドが冷え切っていれば先週のように好感できない状況が続くかもしれない。

ドル円200日線は151円台前半、政府側はできて口先介入か

10/30-31日の日銀会合では現状維持以外はできないだろう。日本の衆議院選挙の結果でドル円が動くかは不透明だが、石破政権は物価高対策を掲げている。円安が進むのを放置とはいかないだろう。今回の選挙で石破首相が交代となる可能性もあるが、物価高を鎮めようとする基本方針は後任が誰であれ変化しないと思われる。(円安を望む高市氏などなら円安にしつつ物価高対策は別となる可能性はある)

4万円アイランドリバーサル

先週15日の4万円台回復時に窓が開いたことで「アイランド・リバーサル」ができてしまった。その後窓埋めできずに下落している。15日の高値40257.34円と終値39910.55円を今後埋められるかが課題になるだろう。

高値のアイランド・リバーサルは7月の日経最高値でも示現している。株価指数が横ばいでいるほど参加者心理が悪化してくるだろう。

23日から3月主要企業の決算で売買盛り上がるか

23日にニデック、24日にはキャノン、25日には信越化学、ファナックなど。まだ決算序盤ということで社数も少なく個別の反応が良くなる程度だろう。しかしさすがに先週の4プライムの売買代金兆円割れからは反発を見せるのではないか。

23日には東京メトロIPO

久しぶりの大型で優待や利回りで投資家人気も高い銘柄がIPOする。低体温な投資家心理を刺激するか。しかしそれほど伸び代がある事業とも言えず、投資家の期待が続かなければ伸び代は限られるだろう。配当利回りが凡庸になる頃には手が引っ込むのでは。

27日に衆議院選挙の投開票日 まだ「選挙買い」ムード無し

先週は自民が単独で過半数を取れないという調査が出てきた。この報道で株売りは確認できないが、センチメントを悪化させたと思われる。今週もネガティブな報道(自公議席数に関するもの、政権支持率に関するもの、期日前投票の聞き取り調査)が出てくる可能性には注意したい。欧米投資家も石破政権の浮沈を見守りたく、手を出しにくいのではないか。この状況で淡々と買うのはマーケットを見ない企業の自社株買いくらいだろう。

納得も共感もされない石破政権?15年ぶりの自民単独過半数割れ懸念される

今回の選挙はいわゆる裏金問題への清算みたいな側面があり、自民劣勢が見込まれている。しかし自公連立では過半数は維持する(自公はそれが目標)と見込まれている。野党は躍進すると見られているが、結果的に過半数を取るかと言えば、それも確信は持てない状況。

2021年の選挙では自民党が15議席減だった。今回この程度の議席減済むなら石破首相は選挙の顔としてOKだとか。与党過半数割れなら退陣との見立て。実際はその中間ぐらいで落ち着きそうな気も。そうなると首相は石破氏継続か、責任論で交代か微妙なところだ。

今週が終われば日本は不透明感が晴れるが、11/5大統領選

1週間後の日曜夜には選挙戦の結果が判明している。結果を受けた反応は今週のマーケット動向次第だろう(自公の党勢がどう織り込まれるか)。選挙は開けてみるまでわからないが、終われば不透明感は晴れるだろう。選挙明けの10月最終週は

 

 

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