ぽろの投資日記【相場コメント】

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【24/5/26】週間見通し 翌月のFOMCや日銀会合を睨んだ展開 米国は月曜が祝日で休場 ブラックアウト期間前の最終週でFRB高官発言が集中

翌月のFOMCや日銀会合を睨んだ展開 米国は月曜が祝日で休場 ブラックアウト期間前の最終週でFRB高官発言が集中

 

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最新の株式指数チャート等は下記URLから

https://sekai-kabuka.com/

 

米国株情報

FINVIZ.com - Stock Screener

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現物終値は2024年5月25日米国終了時

 

kabutan.jp

 

米国株相場

ナスダックやS&P500が史上最高値更新と堅調 VIXは12pt割れ

先週の米株はダウが下落もナスダックとS&P500は5週続伸。

 

予想を上回るPMI等で利下げ期待が後退し、向かい風を感じることもあった、

しかし指数は史上最高値を更新し、VIXは12pt割れ。

投資家心理としては弱気になる状況ではない。

 

注目のエヌビディア決算も実績・見通し共に良い数字が出てきた。

決算後の株価も堅調に推移し、引き続き期待が集まっている。

 

今週の米国は月曜日が休場 5月最終週

月曜日は米国はメモリアルデー、英国はバンクホリデーで休場となる。

 

指数は最高値更新と絶好調だが、高値警戒感と月末の利益確定売りが出る可能性は考えておきたい。

月が替わると相場の雰囲気が変わることもある。

月末に一旦慎重になりポジション圧縮の投資家も出てくるように思える。

 

経済指標は31日の米4月個人消費支出に注目

堅調な米経済はソフトランディング期待を高めている、これは株式には好材料となる。

しかし同時に利下げ期待を後退させてもいるのは株式への悪材料だ。

 

FRB関係者はタカ派姿勢が見られ、強い経済指標が出てくると投資家心理が圧迫される状態。

 

今週注目の経済指標は後半に集中している。

30日に1-3月期GDP改定値、31日に米4月個人消費支出が発表予定。

 

6/11-12にFOMC 今週はブラックアウト前の要人発言が集中

先週はFOMC議事録が公表された。

前回のFOMCはCPI前だったが、タカ派な内容だった。

それ以降の直近FRB要人発言もタカ派や利下げに慎重な姿勢だ。

 

実際に出てくる経済指標との組み合わせで利下げ期待が変動し10年債利回りと株式に影響する。

今週はブラックアウト前の最終週でもあり、釘を刺すようにタカ派発言が出てくるかもしれない。

 

 

受け渡し決済期日の変更という材料

連休明けの28日の取引から受け渡しの決済日が翌々営業日→翌営業日に短縮される。

金融機関や機関投資家のバックオフィスの処理遅延などが懸念されている。

 

米国内機関より為替に関わる海外資金がリスクが高いという状況。

31日にMSCI銘柄入れ替えという大規模なイベントもあり、値動き以外のシステムに警戒感が高まっている。

 

しかしこの状況でイレギュラーな株価下落を見込みポジションを取れるわけでもない。懸念こそすれ具体的に備える投資家も少ないと予想。

場合によっては混乱が起こるだろうが、起きてしまったら対応するという気持ちでいるぐらいしかやれることはない。

 

米国株式市場見通し:長期金利にらみだが、投資家心理は良好を維持 | 市況 - 株探ニュース

 

日本株相場

先週の日経平均は終値38,646円 前週末比 -141円

22日の米国エヌビディア決算(日本株への織り込みは23日)が注目された週。

今回もまた良い意味で投資家の期待を裏切って高いハードルを越えて株価は上昇した。

23日にエヌビディアの米国時間外株価が上昇するのを確認して、日経平均は半導体株が大幅高(486円高)。

しかしその日の米国は予想より強いPMIで3指数が下落となってしまった。

時間外の反応で木曜日盛り上がった日経平均は、金曜日は慌てて上げ幅を削る(457円安)動きとなった。

 

決算時期が終わり国内材料も少なく、米国に振り回される主体性のない展開となった。

23日に39,000円台突入も24日には押し返された。

 

 

25日線は上向きに 上値は重いが売りも少ない状況

日経の25日線は上向きになったので、ここからは株価下落時にサポートとなりそうだ。

しかし3月企業の今期業績は減益予想。

慎重な見通しを示すのは日本企業の様式美だが、これでは業績相場という雰囲気にはなりにくい。

 

日銀の金融政策修正の有無、金利動向、ドル円などで今期の着地点は定まらない状況。

なので国内材料で株価が上がっていく雰囲気は見られず、引き続き米国に連動する相場が続きそうだ。

 

新発10年物国債の利回り 12年ぶりに節目である1.000%を突破

足元の円安対策などに日銀が対応するという見立てから、先週は国内金利が上昇。

早期の利上げや国債買入減額などを日銀が行うことが想定されている。

 

不動産株は金利上昇がマイナス視され売りの反応。

金利上昇の恩恵がある金融株が上げているかと言えば、それほどでもない。

4月ごろは「金利上昇=デフレ脱出」と好意的な解釈もあったが今は好材料とする向きは少ない。

 

国内株にとっては相場手控え要因となっている。

買いが抑制されプライム市場の売買代金も4兆円割れの日が出てきている。

来週はTOPIXリバランスやMSCI銘柄入れ替えなどもあり売買代金は膨らむだろうが、イベントが無ければ冷めている状況が継続しそうだ。

 

 

決算が終わり注目は中央銀行の動きや金利に

6/11-12にFOMC、6/13-14に日銀会合が予定されている。

決算が終わり日米ともに関心は再びマクロ環境に。

経済指標と中央銀行の動きを読むという相場となっていきそうだ。

 

米国の利下げ見通しの変化が一番の株価材料となる。

 

30日にTOPIXリバランス、31日にMSCI銘柄入れ替え

今週は木曜金曜に売買代金が膨らみそう。

30日木曜にTOPIXリバランス。

31日金曜のMSCI銘柄入れ替えは採用銘柄がアシックスしかなく、需給的には売りこまれるイベント。

週末の株買いの可能性は薄いかもしれないが、見えているイベントでもあり反応が薄い可能性もある。

 

 

ドル円は157円近辺で推移 日本の為替介入を警戒

31日の米4月個人消費支出はドル円の変動要因になるだろう。

為替相場は米国時間に動くだろうが、それが日経などに反映されるのは翌週となる。

 

その他は国内金利の変動がドル円に影響を与えるだろう。

国内金利が上昇し円高になるより、国内金利が低下してドル高になる方が反応が激しいという印象。

 

157円台から158円の円安方向に向かえば、財務省の為替介入が警戒されるだろう。

米イエレン財務長官の「為替介入がまれであるべき」という牽制がどの程度影響があるのか。

誰も分からない状況で、誰がどの方向に張るか興味深い状況だ。

 

6月末にかけて配当金の支払いが下支えとなるか

毎年定例の日本株買い材料。

今年も株主総会と直後の配当金支払いが材料視されるだろう。

 

3月企業の決算発表は正直盛り上がらなかった。

慎重すぎる見通しと、不透明過ぎる為替状況で強気になれる投資家は少ない。

配当金が入ったからと言って買いに傾く投資家は少ないだろう。

米国の株価水準とリスクオン姿勢次第でもある。

 

グロース市場は年初来安値を更新

高値を取らずとも下値が堅い日経やTOPIXに対し、明らかに調子が悪いのがグロース市場。

先週は日経が-0.36%だったが、グロース250は-3.92%。

しかも年初来安値を更新を連発する悪地合いだった。

急落すれば急騰する期待もあるのだが、断続的な売りが続いており底値を打つきっかけが見えていない。

 

国内市場でこれだけ温度差がある状況も珍しいだろう。

1社IPOがあるがこれが反発のきっかけになるとは思えず、売る投資家がいなくなるのを待つしかないと思っている。

 

指数よりは個別株に投資している人が多い市場だとは思う。

なので指数のパフォーマンスと各投資家のパフォーマンスは違うだろう。

しかし個別株でTOPIXインデックスに勝てている投資家は少ないのではないだろうか。

 

一生懸命に企業分析してもこの地合いではパフォーマンスが出ない。

結果だけ見ればベテラン勢が素人インデックスに負けているのが現状だろう。

 

国内株式市場見通し:日米金利上昇が重し、売買代金も減少し日経平均の動きは鈍い | 市況 - 株探ニュース