ある人の考えが変わるほどの時間が経過するとき、その材料は変化
実際に新NISAが強いかどうかは分からないけれど…
昨日に10円ほどだけど終値で昨年高値の更新をしたこと、円安が進んだ、新NISAへの期待など材料にして大幅高。オイルマネーのゲーム株買いという予想してなかった好材料もあって盛り上がりました。
— ぽろ (@champoro1) 2024年1月10日
日経平均、3万4000円乗せ 任天堂は時価総額10兆円に - 日本経済新聞 https://t.co/zqKu3EgTOu
上記ツイートは昨日のもの。
24年になってから、日本市場の快進撃が続いています。
23年の大納会の終値は33,464円なので、昨日の終値(34,441円)だと4日で1,000円以上の上昇ということに。
あっというまに大台到達し、次の節目34,500円にも一時到達。
前日の米国株指数は冴えなかったけどエヌビディアが堅調で、その材料で半導体株高。
日本時間の間に円安が進んで追い風、さらにオイルマネーがゲーム株購入というサプライズ材料も。
週末にオプションSQがあることで魔の水曜日ということも変動を大きくしたか?
その中でも不気味な存在感を放つ材料は、どんな影響があるかを誰も良く分かっていない新NISA効果。
昨年末は新NISA効果に期待していなかった人も、「思ったより効果あるのでは?」と思い始めているように感じます。
否定してた多数の人が肯定に切り替わったら、新NISA祭りの終わりか
今の日本株好調の背景は半導体株高とか円安とか、新NISA以外にもいくつも材料があると思います。
けど一番測定できず効果も良く分からないのが「新NISA」効果。
「良く分からない好材料」と「投資家センチメントが強気」のカクテルが、相場を最も酔わせるでしょう。
今後どこまで上昇するかは誰も予測できませんが、相場解説などで「新NISA」を説明するニュアンスの変化には気を配りたいところ。
だれもが「新NISAで株が上がって当然」とか「これだけの効果がある」というコンセンサスが投資家に広まって受容されたら赤信号だと思います。
相場では投資家たちが意見を変更し、少数派と多数派が入れ替わったり、半信半疑の人が疑わなくなったりすると潮目が変わるという現象があります。
人は「思いつき」であっても「自分の意見は正しい」と考え固執する生き物。
なので意見変更するというのは余程のインパクトが起きた時、もしくは相当の時間が経った時だと思います。
ここでいう「人」は特定の誰かではないです。
説明が難しいのですが、相場の代表的意見、多数派の意見であり雰囲気やセンチメントでもあるものと想定しています。
主観でしか捉えられないあやふやなもの。
明確に計測できたりするものではないので、以上は感覚的な話になってしまいますが。
なお「新NISA効果」祭りは今年がメインだけど、来年以降も相場で度々材料になると思います。
何も材料がない暇な時に何故か日本株が底堅かったり、強い買ったりすると。。。
誰かが「新NISAでは?」と思い出して指摘するでしょう。
個人で噂になって、目立ちたいエコノミストがメディアで後追いしてくれれば完璧です。
という未来のことは置いておいて。
ひとまずは今の日本株の堅調を不気味に支える新NISAの効果をよく観察していきましょう。
相場環境へのコメント
米国相場
CPIを翌日に控えて動きにくいかと思ったが、ハイテク中心に上昇した。
3指数がプラスで特にナスダックが強かった。
SOX指数はわずかに下落もエヌビディアが3日連続で上場来高値を更新した。
メタは投資判断の引き上げがあった。
10年債利回りはわずかに上昇したが、VIX指数は下落している。
CPIを控えても投資家心理に動揺は少ないように見える。
11月の米大統領選に向け共和党候補選びの初戦となるアイオワ州党員集会を来週15日に控える中、トランプ前大統領への支持が49%と、他の候補者を引き離し、圧倒的リードを維持している。
調査は3─9日にかけ、自身を共和党員とする1941人を対象に実施された。2位のヘイリー元国連大使への支持は12%、次いでデサンティス・フロリダ州知事が11%。
期限までに予算が成立しなければ、交通、住宅、農業、エネルギー、退役軍人、軍事建設に関する資金が1月19日に期限切れとなり、国防を含む他の予算は2月2日まで継続される。
日本相場
米株高を受けて678円高だった昨日から、さらに400円程度上げてスタートしそうだ。
35,000円台に肉薄する寄り付き後の動きに注目が集まる。
今晩はCPIで明日はSQと考えると動き憎そうに思うが、昨日のモメンタムが維持されるだろうか。
エヌビディアが3日続けて上場来高値を更新していること、円安ドル高は追い風になるだろう。
その他
米証券取引委員会(SEC)は10日、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの現物に連動する上場投資信託(ETF)11本を承認したと発表した。
ブラックロック(BLK.N)、21シェアーズ(ABTC.S)、フィデリティ、インベスコ(IVZ.N)、VanEckなどの申請を承認。一部の銘柄は早ければ11日にも取引が開始される予定だ。
これにより、機関投資家や個人投資家はビットコインを直接保有することなく同資産に投資することが可能になる。
ついにビットコインETF承認へ。
投資環境は整いますが、ここ数か月で70%ほど上げた後に値動きはどうなるか。