米国市場概況
2023年9月14日
・主要3指数が上昇
・全11セクターが上昇
・ECBは0.25%の利上げ、しかし声明で利上げ終了を示唆
・PPIと小売り売上高は予想上回るも、来週のFOMCの「利上げ見送り」見通しは変わらず
・IPOアームが好調な滑り出しAI関連を刺激
・WTI原油価格は上昇し一時90ドルに
先週からの供給制約に加えて、中国の景気刺激策が好材料に
リスク資産の株が上昇し連れ高にもなった。・PPIや小売売上高の上昇要因は原油などのエネルギー高
どちらも市場予想より高い数値だったが、インフレ懸念よりも消費の強さなどが注目された。
相場へのコメント
オープン前のPPIや小売り売上高が市場予想を上回り、金利上昇したときは波乱を予感した。
しかしオープン前までに金利上昇は収まり、オープン後しばらくするとリスクオン姿勢となった。
来週と11月のFOMCの利上げ確率はどちらも低下した。
この日の予想外に上昇した経済指標は「景気が底堅い」「FRBが利上げ姿勢を強めるほどではない」と良い解釈をされたようだ。
ECBが利上げするかは五分五分だったが、0.25%利上げを実行。
ただし声明文で「利上げ打ち止め」を示唆。
インフレは抑えたいが経済状況を考えると、これ以上は限界という判断なのだろう。
打ち止め示唆もあって利上げしたが、ユーロは下落。
Fear&Greed指数は最近ニュートラルを維持していたが、この日はGREED寄りのニュートラルとなった。
米投資家のリスクオン姿勢は強まっているようだ。
アームのIPOは公開価格を上回って、AI関連銘柄に刺激を与えた。
後に続くIPOもやりやすくなったとの高評価。
来週にFOMCを控えているが、マーケットは完全に据え置きを見越している。
ECBの利上げ打ち止め示唆も追い風になったのかもしれないが、上振れの経済指標にも慌てないかった。
再び米投資家はリスクオンとなって、上げていきそうな雰囲気がある。
来週のFOMCでFRBが水を差さないか注目となる。