全般
経済指標ピックアップ
5月29日 (月)
米国休場(メモリアルデー)
英国休場(バンクホリデー)
ドイツ、フランス、韓国、ノルウェー市場休場
5月30日 (火)
米国3月FHFA住宅価格指数 (22:00)
米国3月ケースシラー住宅価格 (22:00)
米国5月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数 (23:00)
5月31日 (水)
中国5月製造業PMI (10:30)
中国5月非製造業PMI (10:30)
米国MBA住宅ローン申請指数 (20:00)
ドイツ5月消費者物価指数 (21:00)
米国5月シカゴ購買部協会景気指数 (22:45)
米国地区連銀経済報告(ベージュブック) (6月1日3:00)
6月 1日 (木)
中国5月財新製造業PMI (10:45)
ドイツ5月製造業PMI[確報値] (16:55)
ユーロ圏5月製造業PMI[確報値] (17:00)
ユーロ圏5月消費者物価指数 (18:00)
米国5月ADP雇用統計 (21:15)
米国週間新規失業保険申請件数 (21:30)
米国5月製造業PMI[改定値] (22:45)
米国5月ISM製造業景況指数 (23:00)
米国週間石油在庫統計 (0:00)
6月 2日 (金)
米国5月雇用統計 (21:30)
6月 3日 (土)
特になし
6月 4日 (日)
OPECプラス閣僚級会合
為替市場
先週はドルが一強という動きだった。
値動きが米国市場の材料でドル中心に決まっていて、ユーロ、ポンドなどの材料の影響度が低くなっている。
オーストラリアドル、NZドルはチャートが大きく悪化している。
中国の弱い経済を見て反応しているのか、対ドルで弱いことが影響しているのか株高でも全くさえない。
英国などはインフレも続いているし利下げは考えにくい、ECBも利上げ姿勢を崩していない。
米国の利上げする「かも」程度で、しかも0.25%でずいぶん市場はドルを評価するなという印象。
他の国もそれくらいはやるでしょうに…
円は植田総裁が改めての金融緩和を示し、日米金利が縮まることは可能性が狭まった。
しかし植田総裁は賃金上昇ではなく物価上昇を重視するとのことなので、日本の物価動向で緩和修正の思惑がでることがあるかもしれない。
為替はチャートがすべてなので、個人的な認識では違和感あるも、ドル高の流れに乗るか取引しないで様子見かだろう。
米国市場
月曜日は欧米の主だった株式市場が祝日で休場となる。
立会日が少ない中、月末月初の経済指標で毎日材料が豊富な週となる。
債務上限問題のXデーは6月1日→5日に後ずれした。
お互いの主張を通したい与野党が使える時間も増えたことになり、5月中に解消しない可能性がある。
期限的にこの週には答えが出る。マーケットの波乱要因として警戒が必要だろう。
と書いている時に与野党合意とのメディア報道が出た。
与野党共に「勝利した」と宣言するようで、win-winになってよかった。しかし米国明日は祝日で、織り込みは日本時間の火曜夜か。明日の日本市場で悪い反応はないと思うが、どんな動きになるやら。
— ぽろ (@champoro1) 2023年5月28日
米債務上限引き上げ、大統領と下院議長が合意 米報道:日本経済新聞 https://t.co/fGQmXSYMWg
月曜が米国祝日なので米相場が織り込むのは日本時間の火曜夜から。
記事中にもあるが米国の統治機構の弱さを如実に示すグダグダ展開だったと思う。
バイデン大統領もマッカーシー議長も党内強硬派から「弱腰だ」と叱責されるのではないか。
極端なことが求められているので強硬派を満足はさせられないのだが、今回の振る舞いと成果が不満要因として強硬派の心に溜められていくだろう。
いずれにせよ政治の話はいったん落ち着きそうだがだ。
前週に決算を出したエヌビディアを中心に、半導体銘柄の動向が気になる。
日経平均の前週後半の上げもエヌビディア恩恵なので日米連動の材料といえる。
FRBの金融政策を占う上で参考になる経済指標の発表が今週は多い。
JOLTS求人件数、雇用統計で労働市場のひっ迫状況が注目され、ISM製造業や住宅関連の指標で経済状況も金利見通しに影響を与えるだろう。
利下げを見込んでいたマーケットも、6月と7月のFOMCで1回利上げ程度は許容する雰囲気が出ている。
株高がさらに進行すると資産効果に注目したFRB高官の言葉が株価抑制的になる可能性が十分にある。
日本市場
日経平均は週間で約107円の上昇。
週前半に連騰記録が途絶えて天井感が漂ったのだが、米国のエヌビディア決算で息を吹き返した。
といっても半導体関連銘柄だけで金曜は値下がり銘柄の方が多い中の日経上昇だった。
長期ボックス圏の上抜けを達成しており、国内では大崩れする材料も見当たらない。
上値を追うかは米国株価指標の反応や、欧米投資家の日本株買い姿勢次第となる。
前週まではデカップリングしていた日米株価指数も、エヌビディアから連動が強まっていきそうな雰囲気。
買い遅れた投資家は多いので、下値では押し目買いの動きは出るだろう。
円安は基本的には追い風だが、週末の140円台到達も輸出系企業の反応は鈍いように感じた。
150円に向かう円安となれば、国内で金融政策の在り方について議論が起こりそうだ。
「物価が高い、生活が苦しい、円安のせいだ、日銀のせいだ」キャンペーンが強まれば政治にも影響が出てくるだろう。
140円超は昨年なら為替介入が話題になっていた水準になる。
マザーズ指数は先週の騰落率が-2.92%だった。
プラスでなくマイナスでこの下げ幅という衝撃。
日経の売りポジションで個人投資家が新興銘柄を投げさせられているのか、チャートが悪化し続けている。
日経に反比例しており展開次第では追証祭りもありそうだ。
その他
月末月初で中国の経済指標が出る。
最近は上海総合のチャートが悪化しても、欧米にも日本にも株価的な影響は見られない。
銅価格も下落していて世界経済の先行きは危うさが漂うが、このまま材料視されないだろうか?
今年が始まった段階では中国の脱コロナはもっとも期待された世界経済復活の要因だったのだが…
原油市場ではサウジアラビアのエネルギー相の発言で前週半ばに石油価格が上昇。しかしロシア側のそれを打ち消す発言で週末には下げてしまった。
米国月曜のメモリアルデー以降はドライブシーズンと言われるが、価格動向を見守りたい。
この週の週末にはOPECプラス会合があるが、ここでの減産有無が原油価格に大きな影響を与えるだろう。
最後に
セルインメイと呼ばれる5月は日本では日経平均TOPIX共に大幅高となった。
マーケットから足を抜いた投資家は後悔しているだろうか?
日経売り方やマザーズ市場参加者は足を抜いた方が良かったが。
6月は日本株は配当再投資などがあるものの、5月の反動で売買代金が抜けて落ち着いた展開になるのではないだろうか。
遅くても本格的な夏枯れが8月の決算までに2~3週間はあると見る。
日経のウダウダ展開でボラが減ってきたら、ロット多めで短期のトレードをして細かく稼ごうと思っている。