中銀イベント通過後の楽観ムードは月末利益確定を乗り越えられるか?金曜は米国休場 日本は期末要因で指数が乱高下の可能性 ドル円は為替介入睨み
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米国株情報
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米国株相場
先週の米国株はFOMCを無事に通過したことを好感し株価3指数がそろって最高値を更新する日が連続。
パウエル議長のタカ派発言が警戒されていたが、「年内3回の利下げ維持」「QTの削減ペースを減額する検討」など結果的にはハト派発言。
株式市場は好感してグロース、バリュー共に堅調だった。
半導体株が決算好調で依然気を吐いている状態でエヌビディアも崩れていない。
パウエル議長は経済に信頼感を置いているが、ナイキやルルレモンといった消費関連企業の決算の弱さが見えたのは気になるところ。
来週は月末週に加え金曜日の29日は米、英、香港が休場。
週前半までに利益確定売りが出る可能性がある。
先週の為替市場ではスイス中銀の利下げがサプライズ。
先進国で初の利下げとなって、欧州や英国でもハト派発言が観測されている。
米国は年内3回の利下げを予定してはいるが、切迫感は無く他通貨に対して買われる立場に。
日本銀行はマイナス金利の解除を決定したが、緩和環境を維持することもある円は売られている。
参考記事
来週の【重要イベント】権利付き最終日、米CB消費者、鉱工業生産 (3月25日~3月31日) | 市況 - 株探ニュース
為替週間見通し:ドルは底堅い値動きか、日米金利差維持予想がドル売り抑制も | 通貨 - 株探ニュース
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日本株相場
先週は日銀会合で「マイナス金利解除」「YCC撤廃」「REIT・ETFの買い付け終了」と長らく続いた金融緩和の終わりが示された。
事前のリーク内容と同じ会合結果となり、市場に混乱は広がらず。
会合結果に「緩和環境を継続」の文字があり、株高で円安という緩和修正とは思えない反応となった。
日経平均は再び4万円台を奪還し、史上最高値を更新。
週間では2,180円の上昇。
来週は期末配当取りの動きもあることから、TOPIX優位の展開となりそうだ。
1989年12月のTOPIXの史上最高値2,886ポイントを更新するムードが高まっている。
期末の配当落ちに絡んだTOPIX先物買いが1兆円分ほど入るとの観測(225先物には約2000億円の買い)もある。
最高値更新までゴリ押しの買いが入る可能性もありそう。
27日が権利付き最終日、翌28日が権利落ち日。
日経の配当落ち分は260円程度とみられている。
29日引けには日経平均株価の銘柄入れ替えに伴うリバランスで、新規採用のディスコ、ソシオネクスト、ZOZOが注目される。
月末最終週と期末で利益確定の売りが強くなる可能性がある。
さらに金曜日の29日は米、英、香港が休場となり波乱要因か。
先週のドル円は日銀会合でドル高円安が加速した。
円安是正に日銀側の発信はもはや無力と言えそうで、鈴木財務大臣と神田財務官の口先介入で151円台攻防となりそうだ。
期末に株安を招く円高要因となる為替介入をできるのか?時期的に介入実行ハードルが高いと思われ狙われるかもしれない。
22日の東京市場では151円86銭までドル高円安に振れる場面があった。
2022年には151円95銭で為替介入が行われている。
新興市場は来週は配当があるプライム企業に流動性を奪われそうだ。
しかし11社のグロース市場にIPOがあるので、日替わりで短期取引のドタバタは発生すると思われる。
参考記事
国内株式市場見通し:過熱感強い日経平均を横目に、来週はTOPIX優勢の展開か | 市況 - 株探ニュース
仮にTOPIXが史上最高値を更新すると、NT倍率14.5倍で計算すると日経平均は41829.6円となる。NT倍率が14.5倍から14.7倍ぐらいで推移することを考慮すると、次の日経平均のターゲットは42000円水準と考えることもできる。
新興市場見通し:IPO中心の個別物色中心で指数の方向性は乏しいか | 市況 - 株探ニュース