前日の相場コメント
最新の株式指数チャート等は下記URLから
■米国相場
ダウ平均は小幅続落 明日のPCEデフレータ待ち=米国株概況 | 市況 - 株探ニュース
翌日のPCE価格指数の反応待ちの1日。
前日も同じ地合いで、要は大した材料が無いということだ。
PCE価格指数は直近のCPIやPPIと同じく予想を上回るのではないかと見られており、粘着性のあるインフレが今年の利下げ確率見込みの障害となっている。
この日のFRB高官の発言を見ているとボストン連銀のコリンズ総裁は「年後半の利下げが適切」とのコメント
アトランタ連銀のボスティック総裁や、NY連銀のウィリアムズ総裁は現状の様子見姿勢を支持しているようだ。
インフレ指標や一進一退となることが予想され、FRBはデータでの確信を求めることから利下げ判断は年に1回も出きれば上出来ではないか。
11月に選挙があり経済対策するとなると利下げもより強く望まれそうだが…
個別株ではエヌビディア続落、SOX指数は-1.12%となった。
セクターではITとコミュニケーションが下落。
ここら辺は月中に強かったので月末で当然の利食いという認識。
あと1日残ってはいるが、1月に続いて2月も米相場は上げて終わりそうだ。
シーズナリティだと後半に混乱が来るはずだったが、エヌビディア決算が高いハードルを越えたことで波乱は見られなかった。
世界的に日本も欧州も指数が最高値を更新する地合いだが、年の途中に休む月もあるだろう。
それが来月なのか夏場なのか秋ごろなのか、考えても仕方がないが今のモメンタムの継続は過信しないほうが良いだろう。
■日本相場
今日の株価材料(新聞など、29日)損保4社、政策保有株ゼロ 段階的に計6.5兆円売却 - 日本経済新聞
米株3指数下落、SOXも1%超上昇ということで下げて始まりそうだ。
今週に入って驚くような上げはなくなっていて、同じような水準で上値が重い雰囲気。
しかし先月に続いて2月も急騰をしているので、利食いがあってもおかしくない。
というか国内機関投資家などはリバランスで売っているはず。
その中でも下げていないということをポジティブに捉えるべきか。
上値は重いが下に値幅も出ていない。
押しは買いを入れたい投資家も多いはず。
今日は月末最終日だが明日は月初日でNISA設定の買いなども期待されている。
大きくは下げないと思うが、下げても月末という事情が考慮されセンチメントが崩れることはないだろう。
■その他
米大統領選挙 トランプ氏が共和予備選で6連勝、ミシガン州を制す - 日本経済新聞
トランプ無双が続く。
ヘイリー氏の諦めない姿勢は次回を睨んでと報道されているが、劣勢の中最後まで戦い抜いたら名前を売ることができるだろう。
トランプ氏が彼女をどう処遇するかは不透明だが。
韓国出生率23年「0.72」、過去最低更新 子育て不安重く - 日本経済新聞
問題になっている日本ですら22年で1.26なのだから、韓国のこの数字は圧倒的に低い。
文化や家族観など構造を抜本的に変革しないと改善は難しいように思える。
日本も同様だが改善を示したとして、その結果生まれたことどもが経済に貢献するまでには20年近くかかる。
「バブル超え」株価が続く裏で起きていること 円安にGDP、「インフレ」が矛盾を一挙解消する | ニュース・リポート | 東洋経済オンライン
学びの多い内容だった。
時間が経つと有料会員限定記事になってしまうと思うので、唐鎌さんのコラムは速めに読まなければ。
10年後には生産年齢人口が現在の就業者数を割り込むというのは衝撃で、人手不足はこの先10年は収まる気配がないことは決定的。
損害保険大手4社が政策保有株ゼロへ 6.5兆円、段階的に売却 - 日本経済新聞
思わぬ出来事の波及効果で、政策保有株の解消が更に進む形に。
売却で得た利益は何時どれだけかにもよるのだろうが、海外企業M&Aか株主還元かね。
ガバナンスをしっかりさせた企業保険専門の新会社をお金だけ出して経営に参画しないことを条件に作るとかやってみては。